オープンは今から40年ほど前。当時、周辺にはのどかな田園風景が広がっており、洋館風の建物は異彩を放つ存在だっという。開店当初は、ステーキや刺身などを提供する高級店だったが、近隣に大学ができたため、カフェ・レストランにシフトチェンジ。以降、サラダバー付きのモーニングやランチで愛され続けている。メニューは時代とともに変化してきたが、店内は開店当時からいっさい手を加えていないというから驚く。「古きよき」をテーマに、オーナーが流行に左右されないデザインにこだわった賜物だ。「大学の入学シーズンには、かつて同じ大学に通ったというお母さんたちが、お子さんを連れて訪れてくれることも。みなさん、『懐かし～い』と声をかけてくださいますね」と目を細める店主の吉見潤さん。これからも、変わらぬ佇まいで訪れる人を迎え続けてくれるのだろう。

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