『岡山のおいしい店(ごっつぉ)』2023年版岡山ラーメン本 2023 岡山ラーメン本 2023
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大盛りアニキの新・岡山ラーメン☆エクスプローラーズ

《津山市/麺屋 大輔》手間をかけた味わいが自慢の県北の雄!

第37回/麺屋 大輔

  • 情報掲載日:2017.01.07
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

今さらですが、新年明けましておめでとうございます。新年の抱負として「今年は『維震の年』にするぞ!」と決意しました。「維震」とは震えるような「反骨精神」で事象を結上げ「覇道」を進む、「漢(おとこ)の道」であります。「豚骨精神」ではありませんよ! 破壊なくして創造なし! つまりはずっと維震していくわけだよ。今年は維震しまくってやるって!

記念すべき2017年の維震な1軒目は、グルメサイトなどで評価の高いこちら。「県北の雄!」「岡山の伊達政宗!」「目指すは『絶対王者』への道!」などと多くの賞賛を集め、本誌『月刊タウン情報おかやま』1月号の特集「ラーメン総選挙」でも見事ランクインした津山市の『大輔』さんです。って、権威におもねてるじゃん。全然「維震」してないじゃん! ここを訪れるのは丸2年ぶりくらいですね。元々人気店でしたが、さらに存在感を高められたと聞いております。「どこかへ出かけ、その地でごはん処を探す」という当たり前な論理行動でなく、「このお店を目指して出かけ、周辺を見て帰る」という「ラーメンロマン至上主義者」も多いとか。もはや遠征の目的地と化しているんですね。ご主人とは何度かお会いしていますが、本当に努力の人。その努力が実る様は、「犠牲が無駄になっていない」と感じられる瞬間です。さあ、あなたをお店へご案内致しましょう!

塩ラーメン 玉子入り

「お久しぶりです」と迎えてくださったのは片山大輔店主。通称は当然のように「大ちゃん」です。ワタクシの知る限り「大輔」という名前に悪い人はいませんが、なかでもこの大輔さんは人懐っこい方で大ファンなのです。お、これは塩ラーメンですね。「『しお 玉子入り』800円です」。ここは豚骨が有名ですが、塩も人気なんですね。「津山では昔からしょうゆが主流で、ここまであっさりしたものが少ないからでしょう」。豚骨とベースは同じですか? 「別です。『とんこつ』は豚の頭骨を使いますが、こっちは背骨やゲンコツです」。また、手間をかかることを! 「麺も違うんですよ」。見た目はほとんどかわらないですよ。「少し太く、水分を多く含んでいます。つるっとしてるんですよ」。あいかわらずのこだわり具合に脱帽です。非常にクリアなスープはあっさりして深みもありうまいですよ! 「ユズコショウを入れてみてください。風味が変わります」。本当だ!

水墨画

厨房の上に掲げられたメニュー表の横に、筆書きのメッセージが掲示してあるのも変わりませんね。あ、お母さん! 「あら、お久しぶりね」。登場したのは店内の手書きメニューや貼り紙などを手がけられている店主の母の幸子さん(顔出しNG。がっくし)。大変気さくで気品のある方です。「メニューは今、書道を習っている息子の嫁が書いているんですよ。でも、この(写真の)水墨画は私が新年用に描いたんです」。書画は長いんですか? 「13~4年学んでます。お店と同じくらいかしら」。お店もそんなになりますか? 「うちはテーブルにメニュー表がないので、すべて壁に貼ってあるんです」。そうでしたね。今でもお店に立たれているんですか? 「なんとか店が軌道に乗って、若いスタッフが来てくれているので、私はあまり出番がないんです」。それは残念ですが、何よりじゃないですか? 「私がいても、スタッフが増えても、息子はこだわりが強くて。ネギを切るのと玉子の殻をむく以外は全部自分でやるんですよ(笑)」。

大輔さん

それは本当ですか、大輔さん! 「…(無言)」。なんで照れてるんですか(笑)! 大阪で修業して、20代で起業されたんですよね? 「2店で修業しました。最初は豚骨の繁盛店で接客やラーメン店のノウハウを学び、そのあと尾道ラーメンの個人店でそれ以外の部分を。ラーメンのスタイルと考え方は豚骨店、お店の形態などは尾道ラーメン店を参考に、自分なりに解釈して地元で挑戦したんです」。オープンした14年前の津山では豚骨の店は珍しかったでしょう。「確かに驚かれましたね。定着するのか不安でした」。しかし今やグルメサイトでは高評価で、本誌『月刊タウン情報おかやま』1月号特集の「ラーメン総選挙」でも、県北で唯一「豚骨部門」でランクインしました…。あれ? なにか思うところがあるんですか? 「いや、多くの方に来ていただけて光栄で、本当にすごくありがたいです。でもそのかわりに行列で長くお待ちいただいてご不便をかけたり、昔からの常連さんが来にくくならないか、そちらが気になってしまって…」。

とんこつラーメン

ラーメンに対しても、お客さんに対しても真摯に向かい合って…。いい人過ぎるわ(笑)! でもその純粋な「おごることなき姿勢」こそが愛されているんですよね。さあ、最後はいよいよ…。「はい。『とんこつ』700円です」。濃厚なのにくさみや臭いが少ないですよね。どうしてなんですか? 「下処理に手間をかけてるんです」。具体的には? 「最初から骨を強火にかけ、そのスープはすべて捨てるんです」。え? なんで? 「骨から出るエキスから、余計な部分を取り除くんです。それを2~3回繰り返して」。時間も労力もかかりますね。「丸2日はかかります。ずっと強火なのでガス代もバカにならないんですよ(強調)!」。津山のガス会社さん。ぜひとも割引きしてあげてください(笑)! 「それから、紅ショウガと高菜はトッピング自由です。高菜を入れると味が締まるんです。これも手作りで」。パッションが尋常じゃないですね。あとは『情熱〇陸』からの出演オファーを待ちましょう…。って静岡のタケノコ王ですか!

「県外の人も多くなって。遠方から来てくださると聞くと、本当にうれしいですね」と語りながらも、地元津山のお客さんを大切にする姿勢は変わらない。愛すべきお店ですね。

外観
そこに妥協なし。こだわりを重ねて行列を生み出した人気店。

2003年のオープン以来、豚骨ラーメンをメインに津山で名前をあげてきた繁盛店。「津山の人は特に、濃過ぎるものとか臭みのあるものが苦手なのかなと。それを極力排除するよう努力を重ねました」と店主が語るように、今では女性が「入りやすいです」と、ひとりで来れる店に成長。メニューは「とんこつ」と「しお」の2種類のアレンジがメインで、ほかは「めんたいごはん」300円と「白ごはん」150円、「替え玉」150円のみという構成。「お酒類やギョーザがないのは、ラーメンに集中していただきたいのと、少しでも多くの方に早くめしあがってほしいからなんです」という。唯一裏メニュー的な存在で、夜限定の「台湾拉麺」850円があり、少し辛みがあることから女性を中心に人気だとか。「お子さんから、お年寄りまで『大ちゃん、大ちゃん』と呼ばれてかわいがってもらっています。このまま年齢を重ねたいですね…」との店主の言葉もほほえましい。

Information
麺屋 大輔
住所
津山市東一宮47-9 [MAP]
電話番号
0868-27-1511
営業時間
11:30~14:00/17:30~20:00 ※売切れ次第終了
休み
月曜、第2・4火曜
席数
15席
駐車場
15台

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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