普段はバリバリ働いている(と思いたい)けど、男性に対してはかなり夢見がちなアラサー妄想女子「さえき」。最近、結婚も気になるちょっと微妙なお年頃。
そんな私が「このお店に一緒に来たいのはこんな人?」「こんな人に誘われてこの店に行きたい…」といった妄想とともに、素敵なお店を紹介していきます。
なにを隠そう、生まれも育ちもうどん県の私にとって「うどん」はソウルフード。香川県人の「何食べる?」は直訳すると「今日は何うどんにする?」という意味だといっても過言ではありません。朝は「素うどん」、昼は「天ぷらうどん」、夜は「カレーうどん」なんて日もありましたっけ。だからこそ、他県のうどんはどうも抵抗感があるというか、なんというか。嫌いじゃないけど付き合えない、恋愛に例えるならそんな感じでした。
そんな思い入れのあるうどんについていつものように話していた矢先、取材先の店長がひと言。
「岡山に来て、あのうどんを食べてないなんて、人生損しているよ!」
この仕事をはじめてから何回目かのセリフをいただきました。正直、人生を損するほどのことなんてそうそうありゃしないと思いますが、人によってはなにかを伝えたいときに言いたいワードのようです。
とりあえず姿勢をただして聞く気になったのは、その店長がそこそこ眼鏡の似合うメンズだったからかもしれません。眼鏡の似合う鼻筋のとおった横顔には弱いんです。眼鏡マジックというのは本当にあるみたいで、普通の顔のはずなのに、よく似合う(これポイント)眼鏡をかけた途端に3割増し!はよく聞く話。それに秋が近づいて薄手のトレンチコートかタートルネックと合わせた日には、某韓国ドラマの主役かってぐらいにイケメンに見えちゃいます。
ということで、眼鏡のよく似合う店長がいちおしの「岡山のうどん」を食べにとあるお店に向かってみました。そろそろいい年になってきたので、たまには人のおすすめを素直に聞いてみようと思います。
やってきたのは「倉敷のうどんと言えば」で有名な『ふるいち』さん。2016年、全国のご当地うどんが集結した「うどん天下一決定戦」で堂々の優勝に輝いたお店です。2日間で10万人以上の来場者を集めた一大イベントで優勝なんて、これはなかなか侮れません。岡山県内に何店舗かある中で今回お邪魔したのは『ぶっかけ亭本店 ふるいち 仲店』。昭和23年に創業し、倉敷市民にとってのおふくろの味ともいえるだけあって、いつもお客さんでにぎわっています。
こちらのうどんは濃いめの甘辛だしが特徴です。江尻産コンブや枕崎産カツオブシなど、全国から集めた厳選素材をブレンドしただけあって、うまみがしっかり効いた味わいです。また麺も使用する水や小麦粉、塩にまでこだわっているとか。
まずは定番をと…この日は天かすやノリ、ネギにウズラの黄身がのった「ぶっかけ」470円をオーダー。しっかりと混ぜることで、よりおいしくいただけるそう。讃岐うどんこそ日本一、少なからず香川県人みんなが思っているだろうその考えが少し揺るぎそう。ここは素直に褒めたたえてみようと思います。優勝はだてじゃない…。
セルフ式なので、食欲に負けた私は追加で天ぷらをチョイス。
人のおすすめを素直に聞いておくと、後から「おいしかったです」とまた連絡するチャンスが生まれるわけで…。素直になっておくといいことばかりかもしれません、先輩。ついでに、「あのメニューも気になって」とか言いながら次のお誘いもしちゃったりして、ムフフ。
☆じゃいこ先輩(既婚&一児の母)からさえきへ。
後輩が「倉敷といえば!」なうどんをまだ食べたことがなかったなんて…先輩として衝撃を受けたわ。
『ふるいち』さんは年に一度開催される『うどん天下一決定戦』に3度目の挑戦で優勝を勝ち取ったそうね。やはり、努力って報われるのよねっ! さえきも、理想の男性と幸せになるために「努力」、するのよ!
「日本一のうどん」をめいっぱいすすって、日本一とは言わずとも「そこそこ幸せな女子」になってね。
Information
ぶっかけ亭本店 ふるいち 仲店
- 住所
- 倉敷市阿知2-3-23 [MAP]
- 電話番号
- 086-422-2389
- 営業時間
- 7:00~21:00
- 休み
- なし
- 席数
- 80席
- 駐車場
- なし
- HP
- http://www.marubu.com