『岡山のおいしい店(ごっつぉ)』2023年版岡山ラーメン本 2023 岡山ラーメン本 2023
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大盛りアニキの新・岡山ラーメン☆エクスプローラーズ

《岡山市/だてそば》支那そば(ラーメン)とデミかつ丼が2大看板の老舗

第21回/だてそば

  • 情報掲載日:2016.05.22
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

「あの『だてそば』が休業しとるよ」という報を聞いたのは、昨春の終わりごろ。以前も長期休みがあったので心配していました。しかし無事復活。胸をなでおろしたのです。

このラーメン連載『岡山ラーメン☆エクスプローラーズ』には、影の首領「THE BOSS」が存在します。ワタクシにとってはロックンロールダディ…、いや、世紀末覇王的な脅威の人物です。その『大いなる力』より、「可及的速やかに『だてそば』の記事をあげるのだ!」というミッション発令。え? でも、最近表町の店を紹介することが多かったですし、老舗ネタも続くからバランス的にもどんなものでしょうか…。もう少し時期をずらした方が…。「貴様の感想などよい。YES以外の返事は求めておらぬ」。はい、分かりました! 連絡してみまっす。即電話をしたところ、気さくなおかみさんの元気な声が! 「いつ来る? え? 私の写真を撮る? それなら取材受けれんわ(笑)」。はい、たった今おかみさん写真なしでもOKになりました! 実はこのお店、高校時代から通ってます。岡山名物のデミかつ丼もあるので県外から来た友人を連れて行くのにも最適なんですね。そしておかみさんのお人柄が最高なんですよ!

支那そば

まずは、このお店の2大看板のひとつ「支那そば」650円(大盛は800円)から。見るからに色の濃いスープが特徴的です。「とにかくおいしいしょうゆを使っとるからなあ」とおかみさん。具体的にどういう…。「おいしいしょうゆよ」。なるほど(笑)! ベースは? 「鶏ガラがメインよ」。野菜は? 「使うとらんわー」。へぇ、意外にシンプルなんですね。そこに突如、黒い物体が運び込まれてきます。あの…それは? 「練炭じゃが」。え、練炭? 炊くのに使うんですか? 「ウチは支那そばもかつ丼のソースも、基本のスープは同じ。中華料理とかと同じじゃな。それを炊くんにこの練炭を使っとるんよ」。すごいこだわりですね。それはずっと変わらぬ伝統なんですね。「そんな大げさじゃねえけど、ずっとウチはこれでやっとるから。珍しいんかなあ」。かなり珍しいと思います。味わいは、ワタクシの高校時代と変わらぬまま。ほんのり甘めの口あたりです。

かつ丼

そして、ラーメンの連載でありながら、どうしても紹介せずにおられないのが、2大看板のもうひとつ、「かつ丼」850円です。写真では卵が乗っていますが、別皿で提供される後乗せスタイルです。人呼んで「岡山市デミカツ丼BIG3」と称されるお店の一角を担うだけあり、堂々の風格すら感じます。「セットもあるからなあ。両方食べる人も多いんよ」。そばメイン、かつ丼メイン、両方半々と、好みによってセットも好みによって用意されているんですね。食べてみての感想は、やはりこちらは「ワイルド系」。「そりゃなあ。コチョコチョと余計な手を加えとらんからよ」。素材そのものの味わいをダイレクトに打ち出しているってわけですね。豚カツの肉には当然こだわりがありますよね? 「もちろん! 国産豚のおいしいやつ!」。おいしいやつ! 「ほかにも油や小麦粉も、ええモノを使っとるからな」。やはり素材ありきですね。それにしてもうまいわ。そばに続けて完食!

看板とのれん

「約60年くらい前に先代…私の父が最初に始めたときはすし屋だったんよ。しばらくしてすしから今のメニューに変えて父が営業を続けて、30年くらい前に私が引継いだんよ」。偉大な看板ですけど、2代目としてのれんを守っていくプレッシャーとかなかったですか? 「いやいや。普通にやっとったから、ここまでこれたんよ。気が付いたら30年経っとったわ」。そんなものなんですね。昨年の4月から今年の2月まで、長期の休みをとられてましたけど、みんな心配してました。「ごめんなあ、心配かけて。30年も続けてきたから、休憩しとったんよ。バケーション。V・A・C・A・T・I・O・Nよ!」。バ、バケイションですか(笑)! とにかくおかみさんの伊達温子さんはしゃべりがおもしろい! ネイティブな岡山弁をベースにした「むきだしなトーク」を駆使されるんですが、その奥には温かみというか思いやりをすごく感じます。本当に人情味あふれる、気さくなお母さんといった感じですね。

店内

店内は写真の座敷席と、カウンター席があります。グループでも、ひとりでも大丈夫ですね。「20年位前にな。改装したんよ」。そうでしたね。逆にレトロになってて驚きましたよ。「最初は2階建ての木造じゃったから、ビルの一角になったけど初期のイメージに戻したんよ」。確かに、テーブルや仕切り、カウンターなど、いずれも趣のあるつくりで、調度品も古いものがそこかしこに飾られています。「場所もずーっと変わっとらんしな。久しぶりに来た人に『懐かしいなあ』と思うて欲しいんよ」。積極的すぎるほどに照れ屋なその姿勢で、これまでメディア露出はほとんどないというおかみさん。しかし封印は「解かれる瞬間」のために存在するもの。「人生はたった一度だけ自分に勝てばいい」という金言を胸に再アタックを敢行します。「あのう。おかみさんのお写真は…」「無理! M・U・R・I!」。はい、申し訳ございませんでしたっ! 無念です…。M・U・N・E・N!

皆様。ワタクシすべて出し尽くしました。残ったのは自信だけですよ(負け惜しみ)。おかみさんの素敵な笑顔には店舗でお会いください。いいお店です。昔から変わらず!

外観
シンプルで強力な2大メニューで愛され続ける、岡山的な人気店!

「いい素材を使って、丁寧に心を込めて作ってるだけ。おいしいモノはそうやってできるんよ!」とおかみさんが語る、多くの岡山人のDNAに染み付いた郷愁の味わいで人気の店。『だてそば』という店名ではあるが、事実上は「支那そば」と「かつ丼」の2枚看板。オーダーはほぼ半々の割合とか。そばをアレンジした「チャーシューそば」850円、「支那竹そば」750円、「かつそば」850円も用意されている。「かつ丼」はおなじみのデミグラスソースだ。唯一のサイドメニューともいえる「獨眼流スープ」150円のネーミングの由来は、「それはウチが『伊達』だから…」というシャレっ気からとか。ピーク時には常にお店は満員になり、カウンターに詰めて座って食べるイメージがあるが、それも人気の高さゆえ。座敷席ではゆったりできるので、ファミリーにも喜ばれている。気取りがなく大衆的な、そして非常に岡山的な名店だ。とにかくおかみさんが素敵!

Information
だてそば
住所
岡山北区表町2-3-60 [MAP]
電話番号
086-222-6112
営業時間
11:30~OS15:00 ※土、日曜は~OS17:00
休み
火、水曜 ※祝日の場合は営業
席数
20席
駐車場
なし

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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