劇団『MONO』の最新作『デマゴギージャズ』を3月20日(木)に開催
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舞台上で交わされる会話の妙と、その空間にリアリティを持たせる舞台美術に定評のある劇団『MONO』の最新作『デマゴギージャズ』が、3月20日(木)に『岡山芸術創造劇場 ハレノワ』にて開催される。作・演出は、劇団の代表である劇作家・演出家・俳優の土田英生氏。
これまで土田氏が手がけてきた『MONO』のステージは、基本として、具現化した舞台セットの中ですべてが展開する一幕もの。しかし前回『御菓子司 亀屋権太楼』では、頻繁な舞台転換で場所を変化させ、10年の歳月を描き好評を得た。
今作では挑戦をさらに一歩進め、同じ場所で展開しながら二つの時代を描くという。「明治初期」と「現代」を行き来しながら「デマ」の正体に迫る『デマゴギージャズ』。
人はなぜ根拠のない物語を信じてしまうのか…。現在と過去の人物たちもリンクさせつつ、人々の弱さ、愚かさ、滑稽さを描いた物語。何か起こればたちまち陰謀論が渦巻く現在、ぜひ見ておきたい作品だ。
<あらすじ>
山間部にあるとある建物の中庭。そこに人々が集まっている。この建物や土地の利用の仕方を巡り、喧々囂々の議論が繰り広げられている。この土地の所有者を名乗る人たち、役所の人、郷土史家、町おこし隊など…。
この土地の帰属がはっきりしていないこともあって、話はまったくまとまらない。やがて自分の先祖はこうだったなどと根拠のない言い争いに発展。さらに、大きな問題が一つ。
その中庭にある「大きな石」。この石には謂れがあり、神聖なものとして伝わっているが…実は神聖なものでもなんでもない、デマ(デマゴギー)だった…。
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2022年に『岡山芸術創造劇場 ハレノワ』プレ事業で上演した『悪いのは私じゃない』以降3年ぶりの岡山公演
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MONO代表 土田英生(つちだひでお)プロフィール/劇作家・演出家・俳優
1989年に「B級プラクティス」(現MONO)結成。1990年以降全作品の作・演出を担当する。1999年『その鉄塔に男たちはいるという』で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。2001年『崩れた石垣、のぼる鮭たち』で第56回芸術祭賞優秀賞を受賞。2003年文化庁の新進芸術家留学制度で一年間ロンドンに留学。劇作と並行してテレビドラマ・映画脚本の執筆も多数。
その代表作に『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)など。2017年小説『プログレム』(河出書房新社)を上梓。また、2020年にはドラマ『半沢直樹』に出演。俳優としても注目されている。
キャスト
出演:金替康博/水沼健/奥村泰彦/尾方宣久/渡辺啓太/石丸奈菜美/高橋明日香/立川茜/土田英生
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