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医療にかける熱い想いを聞きました。ドクターインタビュー患者に寄り添い、医療サービスを提供し続けるドクター。その想いや仕事に対する姿勢をご紹介します。医療法人中條歯科医院ちゅうじょうしんじろう中條新次郎院長Profile岡山大学歯学部卒。勤務医を経て1991年に開業し、一般歯科・小児歯科を中心に、歯列矯正やインプラント治療などでも豊富な実績を持つ。専門知識・技術を生かして地域貢献活動や海外ボランティアにも積極的に取り組み、地元小学校で歯科ワークショップを開催するほか、2009年にはNPO法人「DNOW」を設立。アジア最大のスラム街」と呼ばれるフィリピン・マニラのトンド地区を訪れ、ストリートチルドレンの歯科診療に当たっている。1991年の開業以来、地域のかかりつけ医として一般診療から歯周病ケア、インプラントなど、幅広い世代のトータルデンタルヘルスに取り組んできた中條新次郎院長。なかでも近年特に注力するのが、カリエスリスク診断や顎顔面矯正をはじめとする小児患者への予防・矯正歯科。「乳歯から永久歯に生え変わるこの時期の口腔環境は、その後の長い人生に大きな影響をおよぼします。一生涯健康な歯を保てるよう、できる限り最善の状態・環境に導いてあげることが、かかりつけ医に課せられた最大の使命だと考えています」と、中條医師は話す。海外ボランティアを通じて医療の本質的使命を実感。その想いをことさら強くしたのが、2001年から取り組む海外ボランティア活動。「主にベトナムやフィリピンで無料の歯科診療を行っていますが、口腔内の健康管理が行き届いていない子がとても多く、慢性的な歯科医不足で十分な治療も受けられていません。けれどだからといって、現地でその場しのぎの治療や日本の予防知識を広めてもまったく意味はありません。なぜなら、私たち歯科ボランティアの滞在期間は限られていて継続的に治療できるわけではないし、日本とはまったく違う習慣・文化を持つ彼らに日本式のやり方を強いても維持・継続させることはできないから。息の長い支援につなげるためには、その国・地域に合った方法を見つけることが絶対に必要なんです」。そのため中條医師は年1~2度のペースで歯科診療を行うとともに現地の文化や習慣にも関心を寄せ、さまざまな視点から情報・データを収集。それらの分析を重ねながら、現地の子どもたちに真に価値ある虫歯予防策を模索し続けている。地域共同体のひとりとして人々の健康を支える責任。いっぽう、国内では数年前から地元小学校の学校医を務め、定期検診だけでなく虫歯予防意識向上の取り組みにも注力。みずから年次に応じたワークショップ・セミナーを企画し、オリジナルの紙芝居を披露したり、歯型模型のワークショップをしたりして、歯みがきの大切さやフッ素の効果を楽しみながら学べる機会を提供。夏休みなどの長期休暇中は職業体験児童を受け入れ、子どもたちが自然と歯科に親しめる環境づくりにも取り組んでいる。一般患者の診察・治療と地域・ボランティア活動を両立する生活は多忙を極める。しかしそれでもなお中條医師が活動の場を広げ続けるのは、医師としての使命感に加え、地域に暮らす住民のひとりとして「町の人々の健康に寄与したい」との強い想いがあるからだ。「2人の子を持つ私にとって、我が子の成長・幸福は最大の関心事。そしてこの町はその彼女たちが日々過ごす場所であり、地域の人たちはその大切な家族を見守り支え合う仲間でもあります。そう考えると、私にとっては仕事も地域貢献活動も地域共同体の一員として担うべき役割のひとつ。地域のかかりつけ医としての使命をまっとうできるよう、今後もさらに邁進していきたいと思っています」。職業体験に訪れた子らに院内を案内する中條医師。普段ふれる機会のない設備や器具に、子どもたちも興味津々134診療時間\曜日8:30〜12:3013:30〜17:30※祝日は休診月●●火●●水××木●●金●●土●●日××長船カントリークラブ赤69穂線464長船駅832吉井川瀬戸内市歯科ちゅうじょう医療法人中條歯科医院20120-928818予約専用)/10869-26-4874瀬戸内市長船町土師8-7p20台http://chujo-dent.jp/[自由診療]インプラント(体埋入手術1本)28万円〜/ホワイトニング3000円〜キッズスペース有りエリア診療科目岡山市