昭和ノスタルジーに浸りながら、カメラ片手にぶらさんぽ。
歴史的背景からレトロな街並みや意匠が各所に残る旧玉島市街。特に商店街周辺は、「エモい」写真が撮れるSNS 映えスポットとしても注目されています。
かつて港町として栄えた倉敷市玉島。趣のある街並みが残っており、『ALWAYS三丁目の夕日』をはじめとした映画のロケ地にもなった街だ。街にはいくつも商店街があり、最盛期だった昭和30~40年頃には、人と人がすれ違うのも苦労するほどの混みようだったとか! 今でもその当時のノスタルジックな看板や建物が街のあちこちにあり、どこを切り取っても絵になるものばかり。そんな玉島の商店街の「エモ」さんぽに出かけてきました。
おたやん食堂
商店街で長年愛され続ける玉島名物のお好み焼き。
生地に数種類のだしを効かせ、細かく刻んだキャベツを混ぜた関西風のお好み焼きが名物。約25種類の鉄板系メニューは、店主の別所洋明さんが各テーブルに来てじっくりと焼いてくれるため、焼きあがりまでのおしゃべりタイムも心温まる時間に。メニューはこのほか、ご飯もの、麺類、おでん、丼ものと幅広い。近くに映画館があった頃、「待ち時間にすぐ食べられるものを」と増やしたのだとか。
オリンピック商会
街歩きのお供にぴったり! ふかふか、もちもちの「夫婦焼」。
昭和4年創業の大判焼きとも呼ばれる「夫婦焼」の店。自家製のあずきとウグイスあんの2種類があり、ふかふか&もちもちの生地の食感と、すっきりとあと味のよい甘みが特長だ。30年以上使用する型に流しこみ、中火12分ほどで「ケーキみたい」といわれる「夫婦焼」ができあがる。その直径も厚みも大きめなサイズで、頬張るとあんこと生地の優しい風味と香ばしさに思わずほっこり。
松涛園
玉島の茶の文化とともに歩む、創業130年を超える和菓子の老舗。
明治創業の和菓子の老舗。4代目の亀山健治さんが素材を吟味し、季節を表現する細工を施した上生菓子は、岡山四大茶会をはじめ、おもてなしの席に求められる美しさと品質を誇る。店頭には常時、10種類以上の上生菓子と玉島の港にちなんだ銘菓、季節の干菓子のほか、マドレーヌやクッキーなども並び、なかにはSNSで話題を呼ぶ「映え系」の菓子も! キュートな和菓子をぜひお土産に。
Material Library
カラフルでわくわくする廃材のライブラリー&カフェ。
明治か大正期に建てられた空間に並ぶのは、素材もさまざまな色とりどりの廃材。企業や家庭で発生する廃材や余剰品を分解・整理したのち、展示している。創造性を用いて新しいものづくりをする「クリエイティブリユース」のための場所で、廃材の面白さや美しさに気づかされそう。またスキップフロアになった施設の一角にはカフェ『OUR COFFEE』があり、創造的な空間の中でスウィーツを堪能できる。
カレーしか勝たん 倉敷玉島店
アルミの両手鍋で食べる優しい味わいのカレー。
山口県で誕生し、現在、全国で約20店舗と急速に拡大中のカレー店が岡山に初上陸。タマネギの甘みと鶏のうま味をベースとしたまろやかなルーに、店内で揚げたてのサクっとしたカツをはじめとするトッピングが選べるカレーは、懐かしさも感じられる味わい。ユニークなのが、アルミの両手鍋で食べるスタイル。遠方から訪れる人が多いのもうなずける、味と仕掛けのそろったカレー店だ。
MAP
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