

岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界30年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
「花まんま」
2005年・第133回直木賞を受賞した朱川湊人の小説「花まんま」を、鈴木亮平と有村架純の初共演で映画化。
大阪の下町に暮らす兄妹の不思議な体験を通して、人の哀しみや温かさを繊細な筆致で描いた感動の原作を映画化。
他人の記憶が移るという設定自体はファンタジーなのだが、この奇跡が大きな感動を招く珠玉の物語となっている。
本作は涙するシーンがたくさんあるのだが、泣きのポイントが観る人によってそれぞれ違うところも興味深い。
自分を犠牲にして妹を守る兄の姿に感動! 2つの記憶を持つ妹のやさしさに感動! 娘を突然失った父の深い悲しみに感動! 観るものそれぞれの人生経験から感動のポイントが違うのだが、私は全部泣いてしまった(笑)。
またキャストが魅力的で、早くに両親を亡くし、たったひとりの妹の親代わりとして生きる熱血漢の兄・俊樹を鈴木亮平、奇妙な記憶と秘密を抱えた妹・フミ子を有村架純が演じる。
フミ子の婚約者を鈴鹿央士、俊樹の幼なじみで、お好み焼き屋の看板娘をファーストサマーウイカ、フミ子の抱える秘密に関係している繁田家の父を酒向芳、ほかにも六角精児、キムラ緑子らいずれも実力派で、すべてのキャストがハマり役!
また、結成50周年となった大阪出身のレジェンド漫才師「オール阪神・巨人」も出演し、いい味を出している。
監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「そして、バトンは渡された」などで人の心の揺らぎを繊細かつ真摯なまなざしで描いてきた前田哲監督。
タイトルの「花まんま」は、子どものままごと遊びで作った、大切な人に贈る小さな花のお弁当のこと。このキーワードだけで思い出し涙が込み上げてくる。
個人的には「天ぷらうどん」で号泣ノックアウト(笑)!!
皆さんにも自分がどこで涙するか試してもらいたい。絶対に観るべき映画だ!
<公開情報>

『花まんま』
監督:前田哲
原作:朱川湊人
出演:鈴木亮平、有村架純、鈴鹿央士、ファーストサマーウイカ、六角精児、キムラ緑子、オール阪神、オール巨人、酒向芳 ほか
4月25日(金)より岡山メルパ他にてロードショー!!!
「#真相をお話しします」
人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴とアイドルグループ「timelesz」の菊池風磨が主演を務め、結城真一郎の同名ミステリー小説を映画化。
現代、何かと世間を騒がす「暴露チャンネル」を軸に描かれる巧妙なミステリー作品。
存在自体が謎めいた男・鈴木を「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴が熱演、話題となっている。また過去に秘密を抱える警備員・桐山を今大人気のアイドルグループ「timelesz」の菊池風磨が演じ豪華なダブル主演となっている。
ほかにも中条あやみ、岡山天音、伊藤英明らが共演。監督は「怪談新耳袋」シリーズの豊島圭介。
本作の「真相」は劇場でご覧いただき衝撃を受けて頂きたいので、不必要な情報は控えます!
主題歌はもちろんMrs. GREEN APPLEの「天国」。この曲に込められた意味とは?
すべては劇場でお伝えします。
<公開情報>

『#真相をお話しします』
監督:豊島圭介
原作:結城真一郎『#真相をお話しします』(新潮文庫刊)
出演:大森元貴、菊池風磨、中条あやみ、岡山天音、伊藤英明 ほか
4月25日(金)よりロードショー!!!
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