

岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界30年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
「エミリア・ペレス」
フランスを代表する名匠として知られるジャック・オーディアール監督が手がけ、2024年・第77回カンヌ国際映画祭で審査員賞と4人の俳優が女優賞を受賞し、第82回ゴールデングローブ賞では最多4部門受賞、更に本年度アカデミー賞で最多12部門のノミネートに輝く話題の超ハイクオリティ作品。
メキシコの麻薬カルテルのボスが過去を捨て、性別適合手術を受けて女性として新たな人生を歩みはじめたいという衝撃的な始まりから巻き起こる人間ドラマを描く。
本作はクライムストーリーであり、コメディであり、ミュージカルであると、さまざまなジャンルを交えて描くという異色の意欲作。かつてないこの脚本は、映画ファンをはじめ、多くの批評家たちの心を鷲掴みにしている。
また登場する彼女たちの赤裸々な思いをぶつけるミュージカルシーンの歌唱は圧巻の迫力とカッコよさ。「思ったのと違う!」そして思っていたものを越えていく映画の醍醐味が詰まった1本だ。
出演は、トランスジェンダー女優初のアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされたカルラ・ソフィア・ガスコン。アカデミー賞®最優秀助演女優賞を見事に受賞した、ハリウッド超大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のゾーイ・サルダナ、全米の若者から絶大な人気を誇るセレーナ・ゴメスら。
女優たちの圧巻の演技はカンヌ国際映画祭を沸かせ、アンサンブルで女優賞を受賞した。
フランスの名匠ジャック・オーディアール監督が破天荒なストーリーをかつてない世界観で描く、ジャンルを超えた異色のミュージカル・エンターテインメントにド肝を抜かれるだろう!
<公開情報>

『エミリア・ペレス』
監督・脚本:ジャック・オーディアール
出演:カルラ・ソフィア・ガスコン、ゾーイ・サルダナ、セレーナ・ゴメス、アドリアーナ・パス、エドガー・ラミレス、マーク・イヴァニール ほか
3月28日(金)よりロードショー!!!
「ミッキー17
「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督がロバート・パティンソンを主演に迎え、エドワード・アシュトンの小説「ミッキー7」を原作にブラックユーモアたっぷりに描いたSFエンタテインメント。
ポン・ジュノ監督の最新作がSFエンタテインメントということに驚き。しかも、死んでも死んでも何度でも生き返るという奇想天外な設定。
一見、不死身の男を描くのかと思いきや、使い捨てワーカーとして搾取され続ける「どん底」の男のドラマだ。
これは「パラサイト 半地下の家族」の「どん底生活」と通ずるものがある。つまりポン・ジュノ監督の得意とするところ。
今回は「どん底」からの反撃が待っている展開。どんなSFブラックコメディになっているのか興味津々で観てほしい。
出演は、ロバート・パティンソン。「ハリー・ポッター」シリーズのセドリック役で大人気となり、その後も大人気シリーズの「トワイライト」に出演、熱狂的なファンを獲得、さらにクリストファー・ノーラン監督の「TENET テネット」に出演するなど注目の俳優。
共演は「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」のナオミ・アッキー、「NOPE ノープ」のスティーブン・ユァン、「ヘレディタリー 継承」のトニ・コレット、「アベンジャーズ」シリーズのマーク・ラファロ。
この物語の結末を劇場で目撃してほしい!
<公開情報>

『ミッキー17』
監督・脚本:ポン・ジュノ
原作:エドワード・アシュトン「ミッキー7」
出演:ロバート・パティンソン、ナオミ・アッキー、スティーブン・ユァン、トニ・コレット、マーク・ラファロ ほか
3月28日(金)よりロードショー!!!
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