岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界30年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
「室町無頼」
日本の戦国時代はこの男から始まった!! 原作は昨年、直木賞を受賞した垣根涼介の『室町無頼』(新潮文庫刊)。「リアル」な風と炎と砂塵が舞う中世の暗黒時代(ダークエイジ)を駆け抜ける、エンタメ全開のアクション巨編誕生!
蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)は日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史書に唯ただ一度だけその名を留める男。
この知られざる史実に基づいた物語を原作に、本作は彼の元に集結した「アウトロー=無頼」たちの知られざる戦いをドラマチックに描いている。
空前の一揆を巻き起こす無頼たち、ラストはたった9人で多勢の幕府軍に挑む、勝率ゼロに等しい無謀な戦い、その勝機と狙いとは!?
主人公の兵衛は、今や国民的スターとなった大泉洋。複雑な魅力に満ちた兵衛を見事に演じている。周囲を惹きつける求心力を持つキャラクターは、まさに彼のハマり役。「大泉洋史上最高にカッコいい男」を演じ切っていると話題だ。
兵衛に拾われ、大きく運命が動き出す青年・才蔵役に抜擢されたのは、「なにわ男子」の長尾謙杜。血の滲む修行の後、六尺棒を武器にした「無敵の棒術」を身につけ戦う才蔵。そんな「棒術」を修得すべく長尾は特訓に励み、超人的なアクションを披露する。
また兵衛の師でもあり、才蔵に棒術を教え込む老師役に、柄本明。民を虐げ、贅沢にふける有力大名・名和好臣役の北村一輝。高級遊女にして、混沌の世と無頼漢たちの間を漂う絶世の美女・芳王子(ほおうじ)役を松本若菜。
そして堤真一が、兵衛の悪友にして、兵衛と似た匂いのする男、骨皮道賢(ほねかわ どうけん)役に扮し、最強の宿敵となる。道賢も実在の人物で、黒ずくめの着物に迫力みなぎるオーラ、アクションにも定評のある堤が魅せる殺陣は必見だ。
そして監督を務めるのは、『22年目の告白―私が殺人犯です―』『あんのこと』など、濃密な人間ドラマをエンタメへと昇華させてきた入江悠監督。
憧れだったという京都撮影所に飛び込み、伝統ある撮影所の職人たちとともに、新時代のアクション・エンタテインメントを作り上げた。
彼ら無頼者の戦う姿は、きっと、今を生きる人々に大きな爽快感と明日への情熱を与えるはず。この戦いの結末やいかに!?
<公開情報>
「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」
黒社会が覇権を争う九龍城砦で男たちが繰り広げる死闘を描き、香港で大ヒットを記録したアクション映画。
香港映画史上歴代NO.1大ヒット作品!
第97回アカデミー賞(R)国際長編映画賞の香港代表に選出され、第77回カンヌ国際映画祭での初上映から熱狂的な拍手を浴びた本作。
香港公開後も話題が広がり続け、ついには香港映画として歴代No.1の動員を達成した。
舞台は伝説の「九龍城砦」。無法地帯として知られ、今は失われたその場所が、圧倒的なスケールでスクリーンに蘇る。
約10億円を投じて精密に再現された九龍城砦のセットは圧巻で、息を呑むスケールと細部へのこだわりが、観る者の心を鷲掴みにする。
「SPL 狼たちの処刑台」のルイス・クーが主演を務め、サモ・ハン、アーロン・クォック、リッチー・レンら豪華キャストが集結。
「ドラゴン×マッハ!」のソイ・チェン監督がメガホンをとり、更には「るろうに剣心」シリーズの谷垣健治がアクション監督を務め、「イップ・マン」シリーズの川井憲次が音楽を手がけた。
香港の無頼者たちの大暴れで、お正月ボケを吹き飛ばせ!!
<公開情報>
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