岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界30年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
「クライム・オブ・ザ・フューチャー」
「クラッシュ」「ビデオドローム」などを手がけた鬼才デビッド・クローネンバーグの最新作が賛否両論の中、公開。
近未来のSF作品だが、そのテーマは奥深い。
製作に20年以上を費やした本作は「人類の進化についての黙想」というテーマ。
過激なデビィッド・クローネンバーグ監督の映像表現に、カンヌ国際映画祭で退出者が続出したという賛否両論の問題作。
激変する世界の環境問題に対しての人類の進化を考えると、ある一つの仮説としては、とても興味深い。
自身の体内から新しい臓器を生み出すアーティストのソール役を「ロード・オブ・ザ・リング」などのヴィゴ・モーテンセン、そのパートナーのカプリース役を「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のボンドガール・レア・セドゥら豪華キャストを迎え、未だかつて見たことのない世界を描いた異色のSFドラマ。
観る前に、心構えがいる映画だ!!
<公開情報>
「ビデオドローム 4K ディレクターズカット」
鬼才デビッド・クローネンバーグが1982年に発表したSFホラー「ビデオドローム」のディレクターズカット版。
見る者を狂気の世界に陥れる殺人映像に魅入られた男の顛末を描いたSFホラー。
本作は製作公開から40年を記念して、上映時間89分のディレクターズカット、初の4Kデジタルレストア版で公開。
主人公マックスを「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」などのジェームズ・ウッズが演じ、特殊メイクは名アーティストのリック・ベイカーが手がけた。
生き物のように脈打つブラウン管テレビの画面や機械と混じり合う肉体など独特の映像表現が見どころ。
40年前の名作・鬼作をデビィッド・クローネンバーグの新作と共に鑑賞するのも一興。
<公開情報>
「グランツーリスモ」
世界的人気を誇る日本発のレーシングゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化。
これが実話とは思えない驚きの物語とスリリングな展開。
物語の核となる「GTアカデミー」とは、日産、プレイステーション®、ポリフォニー・デジタルによって2008年に始まったバーチャルとリアルを繋ぐ革新的なドライバー発掘・育成プログラム(※2016年まで実施)。
選抜試験は過酷を極め、ゲームのドライビングテクニックだけでなくレーサーとして必要な精神力、体力も試されるものだった。
前代未聞のチャレンジに企画当初は異端視されるも、「GTアカデミー」出身の数多くの選手がその後、リアルレースで表彰台に上がることになる。
主人公ヤンを「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、GTアカデミーの設立者ダニーをオーランド・ブルーム、指導者ジャックをデビィッド・ハーバーが演じる。
監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプ。実在のヤン・マーデンボローがスタントドライバーとして参加している。
この革命的なレーシングアクションを見逃すな!
<公開情報>
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