岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
STAND BY ME ドラえもん2
国民的アニメ『ドラえもん』初の3DCGアニメーション映画として2014年に公開され、大ヒットを記録した『STAND BY ME ドラえもん』の続編がついに公開。
1970年に連載が開始され、今なお幅広い世代に愛され続けている藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』。本作では、原作の中でも特に人気の高いエピソード「おばあちゃんのおもいで」にオリジナル要素を加えてストーリーを再構築、3DCGで映画化している。
前作から引き続き監督を八木竜一、脚本・共同監督を山崎貴が担当。
大人が本気で泣けるドラえもん! 子どもの前で号泣は恥ずかしいが、それもきっと大切な親子の思い出になるはず。“ドラ泣き”おすすめです!!
<公開情報>
サイレント・トーキョー
もしも東京に爆弾を仕掛けたという犯行声明が出たら、あなたはどうしますか。そんなリアルな命題を問いかけるサスペンス・エンターテインメント大作!
様々な思惑が行き交う群像劇を演じるのは、佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊という実力と人気を兼ね備えた映画界のトップランナーたちと、彼らの背中を追う中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼の若手実力派たち。今、見たい俳優たちが集結したオールスター戦で贈る本作は、それぞれの主人公の誰かに感情移入して観ることが出来るマルチ鑑賞型映画になっている。テロを阻止しようとする男たち、社会に物申したい犯人、夫にプレゼントを買いに街に出た主婦、好きな人とクリスマスディナーを一緒に食べたいと思う妙齢の女性など、幅広い層が「これは“私”の物語」だと共感できるものになっている。
原作は、映画とドラマが何本も作られた人気作『アンフェア』シリーズなどのヒットメーカー秦建日子が、世界的なXmasの名曲『Happy Xmas(War Is Over)』にインスパイアされて書いた小説『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』(河出文庫刊)。これを、同じく映画とドラマが何本も作られた『SP』シリーズで、いち早く日本にもテロの危機がありえるかもしれないというテーマに挑んだ波多野貴文が監督する。
この贅沢な邦画超大作を年末年始の喧騒の中、ゆっくりと劇場でご鑑賞して頂きたい。
<公開情報>
ザ・ハント
『富裕層が娯楽として『人間狩り』を行うという過激な設定が全米公開時に物議をかもしたサバイバルアクション。
内容の過激さに一度は全米の公開が中止に追い込まれた本作は、富裕層が娯楽目的で行う人間狩りを描いたバイオレンススリラーだ。上流階級VS庶民階級という格差の問題を、モラルを破壊して激しいバイオレンスで描写する、大問題作。
“観る、観ないはあなた次第“と言い放った本作の本当のメッセージは観客に伝わるのだろうか!?