岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
Diner ダイナー
今人気の豪華な俳優陣が集結した本作は、くせ者ぞろいの殺し屋が集まる殺し屋専用のダイナーを舞台に展開する異色のサスペンスだ。
『さくらん』『ヘルタースケルター』などの蜷川実花がメガホンを取り、藤原竜也が元殺し屋の天才シェフを演じる。藤原竜也と蜷川実花監督はこれが初タッグ。原作は『“超”怖い話』シリーズなどが映画化されたホラー作家で、監督としても活動している平山夢明の第13回大藪春彦賞受賞作。ボンベロが「王」として君臨するダイナーには、全身傷だらけの孤高の殺し屋スキンや、子どものような姿をしたサイコキラーのキッド、不気味なスペイン語を操る筋肉自慢の荒くれ者のブロら、ひとくせもふたくせもある殺し屋たちが次々とやって来る! 豪華キャストは藤原竜也をはじめ、物語の鍵を握る少女オオバカナコ役を玉城ティナほか、窪田正孝、斎藤工、小栗旬、土屋アンナ、奥田瑛二らが異色の殺し屋役で出演。
これは見逃せない!!
<公開情報>
あの日のオルガン
太平洋戦争末期に、東京の保母たちが園児たちと集団で疎開して大空襲の戦火を逃れた“疎開保育園“の実話を映画化。幾多の困難をたくましく前向きに乗り越え、ユーモアを忘れず突き進んだ知られざるヒロインたちの実話を描き出す。保母たちのリーダーを戸田恵梨香が、音楽好きで天真爛漫な保母をミュージシャンの大原櫻子が熱演。
岡山出身で脚本・監督の平松恵美子は、映画『ひまわりと子犬の7日間』の演出を手掛けるとともに、近年の山田洋次監督作品の脚本・助監督を務めてきた実力派。保母たちのリーダーで責任感の強い主人公・板倉楓を演じるのは、『劇場版コード・ブルー』などで活躍中の戸田恵梨香。さらに、もうひとりの主役として『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の大原櫻子。天真爛漫で音楽好きな保母・野々宮光枝を演じる。ふたりは、太平洋戦争末期に、日本で初めて保育園児を疎開させた保母たちの実話という難しい役を見事に演じている。53人の園児たちを親たちから預かり、命を守りぬこうとする保母たちの奮闘が感動を呼ぶ物語。私たちは戦争から降りかかる全ての不幸をひとつして忘れてはいけない。