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山陰の週末女子旅を楽しもう!
いよいよ、お待ちかねの夏がやってきます!
夏の到来に先駆けてリフレッシュにぴったりな、山陰の週末女子旅にお出かけしてきました。
向かったのは、岡山市内から車で2時間半ほどで行ける、鳥取県の境港市と米子市。妖怪スポットを巡ったり、絶景露天風呂に浸かったりしながら過ごした充実の2日間をご紹介します。
1日目
大人も子どもも楽しめる、「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターなどがあふれる『水木しげるロード』。
最初に向かったのは、JR境港駅から続く約800mの通りに177体の妖怪ブロンズ像が立ち並ぶ、『水木しげるロード』。
境港市が、漫画家・水木しげるの出身地だったことから、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ妖怪で町おこしを始め、1993年の7月に誕生したのがこちら。
2018年に大規模リニューアルし、歩道を拡幅したり、妖怪ブロンズ像を棲む場所ごとにゾーン分けして再配置したのだとか。
せっかくなので、境港市観光案内所やロード内のショップで販売している「妖怪ガイドブック」120円を購入し、昭和レトロな街並みを散策…。
ロード沿いには、水木しげるご本人が御神体に入魂したという『妖怪神社』や、オブジェや映像などで氏の作品と妖怪の世界が覗ける『水木しげる記念館』、妖怪を模ったメニューが味わえる飲食店や、妖怪グッズが買えるショップなどもあり、目移りしちゃうほど。
歩き回ってちょっと疲れたので、私たちも『水木しげる記念館』のすぐ裏にある『ゲゲゲの妖怪楽園』の『妖怪茶屋』で小休止。
このお店では、妖怪の図柄のラテアートで人気の「妖怪ラテ」366円でほっこりしちゃおう。実はこのラテ、ゲゲゲの鬼太郎の漫画をプリントしたコースターが付いていて、お持ち帰りもできるそう。
『妖怪茶屋』の中には、オリジナルグッズを販売するショップ『妖怪仲見世』も。妖怪の形の具材がぎっしり詰まった「妖怪おでん缶」401円や、『妖怪楽園限定』の「ゲゲゲ×ナノブロック」1408円は、お土産にもおすすめです。
使うほど心地よく手に馴染む、私好みの逸品との出会い。『一月と六月』
水木しげるロードから一本南側の路地に立つ、パリの街角にあるような、洒落た看板を掲げたセレクトショップ。
「一日を気持ちよく過ごすために必要な、道具や衣類などを集めた」というだけあって、店頭に並ぶ品々は手触りや使い心地にこだわった、普段使いのものが中心。
オーナーの阿部さんによると、昭和30年代に建てられた、この店舗の佇まいが気に入り、自分たちが気に入った品々と作り手、そして使い手の人々が出会う場所として再生したのがこの店の始まりなのだとか。
4軒分を一つにしたという店内は入り組んでいて、心癒される絵本、作家もののアクセサリーや1点物の服、雑貨、しっくりと手に馴染む食器など、夢中になって探していると、まるで探検しているような気分に。
味もコスパも申し分なし、旬の海鮮を使った丼が名物の『魚山亭』。
境港の中野船だまり近くに「ポツン」と立つその店は、まるで大衆食堂のような庶民的な雰囲気。訪れたのは平日にもかかわらず、ランチタイムの店内はほぼ満席状態。休日ともなると遠くは関西などからも客が訪れるという、地元でも有名な海鮮料理の人気店です。
店主自ら毎朝セリに行き、境港漁港から仕入れてくるという魚介類は新鮮そのもの。「シーズンによっては赤字覚悟」という「特上魚山丼」1188円は、文字通りこの店の名物。
今日は、歩き回ってお腹も空いたので、奮発してみそ汁と漬物が付いた「特上スペシャル」1782円をオーダーしました。
酢飯の上にのった魚介は、およそ10種類。この丼だけでもかなりのお得感なのに、みそ汁には、食べ応えのある大きなカニの足が2本も。カニの殻から出るうま味たっぷりのみそ汁とともにおいしくいただきました。
オーシャンビューと美食のマリアージュが楽しめる「Ryokan」。『皆生游月』。
全室から日本海が臨める、フロントオーシャンビューで話題のこちらは、老舗旅館『松月』の姉妹館として、2019年の5月にオープンしたばかりの次世代「Ryokan」。
あえて「旅館」をローマ字表記としたのは、趣のある旅館の佇まいとホテルならではの利便性を兼ね備えた、これまでにないスタイルの宿泊施設を目指したから。その言葉通り、全居室に畳敷きの和室とベッドを置いた寝室を設えた、くつろぎの空間に。
案内された部屋もスタイリッシュで和モダンな大人の雰囲気。ドアを開けると一望できる絶景は想像を超えていました。
しかもテラスには、潮騒を聞きながら温泉に入れる露天風呂まで。中にはハンモックが備え付けられた部屋もあるとのことで、海外のリゾートホテルのような気分に浸ることも。
地上7階にある大浴場には、まるで海に浮かんでいるような開放感が味わえる、「インフィニティ天空露天風呂」も完備。
どこまでも広がる空と水平線、そして湯船の境界が曖昧になり交わっていく様子に、心が解き放たれていきます。
料料理長をはじめ、ソムリエや唎酒師の資格を持つスタッフが大勢在籍するというだけあって、地元の食材を使った創作料理は、一品ごとにお酒との相性を考えて提案されているそう。
ワインや日本酒の知識がなくても堪能できる、料理とのマリアージュにすっかり魅了されてしまいました。
2日目
作家のこだわりが詰まった、手仕事の日用品にほっこりする『’tis clry ティズ・クレイ』。
切り絵のポストカードや温もりを感じる木の器、一点物のアクセサリーなど、店頭に並ぶのは、作り手が思いを込めて大切に作った日用品の数々。
30年以上前、今はカフェスペースになっている場所を借り、スタートしたというこちら。タイルのショールームだったという建物は、内外観共にレンガ造だったそうで、それが店名の由来にもなっているのだとか。
最初は、海外で大量生産されたグラスなど、気取らない普段使いの品が中心だったアイテムも、流行にとらわれない着心地のいい洋服、使い込むほどに愛着が湧く雑貨や食器など、年月を重ねるほどに取り扱い商品が増え、店の面積も増えていったのだそうです。
店内に『カフェ楓』を併設した約10年前からは「安心して食べてもらえる品を置きたい」と、定期的に旬の減農薬野菜を販売したり、自家製酵母パンを販売するイベントを開催するように。
私たちも、こちらのカフェで「ハーブティー」500円と「カフェラテ」500円を飲みながら、撮影した写真を見せ合い楽しかった旅の思い出を振り返ってみたり、思わず手に取ったお皿を眺め「何を盛り付けよう」と想像して楽しんだり…。
そんな素敵なひと時もまた、新たな旅の思い出に。
旅の締めに、県民のソウルフード、元祖「牛骨ラーメン」の店『満洲味』へ。
「帰省すると必ず食べたくなる」と言われるほど、鳥取県民がこよなく愛する「牛骨ラーメン」。そのラーメンを最初に提供したと言われているのがこちら。
聞けば、現在の店主門脇さんは2代目で、終戦後に満州(現在の中国東北部)から引き上げてラーメン店を始めた母親の味を引き継いでいるのだとか。
当時から、スープのベースは牛骨。鶏ガラや魚介、野菜などもブレンドし、深いコクのあるスープに仕上げているそう。
米子市の郊外に店を移転した際には、どうしても母から受け継いだこの味が出せなくなり、悩んで1カ月店を締めたことも。「原因は水が変わったから。そこで水を変えたらうまく行った」と門脇さん。
それほどまでして守り続けた母の味、牛骨「ラーメン」700円を早速いただきます。
こちらで「ラーメン」と言えば、基本はしょうゆ味のこの麺。表面にうっすら張った脂の膜をかき混ぜつつ、スープを一口。口いっぱいに広がるのは、すき焼きや肉じゃがにも似た、牛独特の風味とうま味。やや太めのストレート麺との相性も抜群で、夢中で食べてしまいました。
サイドメニューでも人気の唐揚げがのった「唐揚げラーメン」900円もオススメだそうで、開店以来使い続けているしょう油とニンニクが利いた甘辛い味が、食欲をそそるそう。
今度訪れたら、ぜひ「唐揚げラーメン」食べてみたい!
まとめ
思いつくまま出かけた1泊2日の旅でしたが、妖怪ワールドに温泉、グルメなど、盛りだくさんの充実した時間を過ごし、すっかりリラックス。
明日から仕事もプライベートも、また頑張れそうです。
魅力がいっぱいの境港市・米子エリア。ぜひ訪れて、自分だけのお気に入りスポットを見つけてみませんか。