岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
デッドプール2
おしゃべりで、お茶目。不死身で戦闘能力も高いけど、どこまでいっても軽いノリ。さらに、スクリーンから観客に話しかけて「第4の壁」も突破する! どぎついアクション満載で、お子様には危険な「R指定」。何から何まで常識ハズレのヒーローに、まさかの世界中からラブコール! なんでーっ!?
<STORY>
(デッドプール本人談)「最愛の彼女ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送る俺ちゃん(デッドプールね)。しかしそんなのは束の間、ある日未来からやってきたマッチョな機械男ケーブルがやってきて、大きな事件に巻き込まれちゃうんだ。大好きなマイラヴァー・ヴァネッサのたっての希望もあって、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めたガキを守ることにしたんだけど、俺ちゃんひとりだとパワー不足…。そ・こ・で・だ…! 特殊能力を持った奴らを集めて、最強鬼やばチーム“Xフォース”を結成するところまではよかったのだが…。続きは劇場で! ひとりで5回くらいみてね?」
マーベルのヒーローの中でも最高に個性的な『デッドプール』。ヒーローがやってはいけない事を全部するタイプ(笑)。2016年の前作は、全米で20世紀フォックス映画史上最高のオープニング成績を達成し、日本でも興収20億円という特大ヒット! 第2弾はマッチョな“マシーン人間”や運を操る能力を持つ新たなキャラクターも大増量!
デッドプールを演じるのは、もちろんライアン・レイノルズ。そして、前作の主要キャストに加え、マシーンと人間の合体キャラ、ケーブル役にジョシュ・ブローリンなど個性派キャストが集結した。日本からは忽那汐里も参戦。
予想をはるかに超える興奮と笑いで、待ちに待った“俺ちゃん”の活躍が、またもや全世界のハートをわしづかみする!
<公開情報>
タクシー運転手 約束は海を越えて
実在の人物をモチーフに、韓国現代史に語り継がれる“光州事件”に隠されたもうひとつの真実が明かされる―。
戒厳令下の物々しい言論統制をくぐり抜け唯一、光州を取材し、全世界に5.18の実情を伝えたユルゲン・ヒンツペーター(ピーター)。その彼をタクシーに乗せ、光州の中心部に入った平凡な市民であり、後日、ヒンツペーターでさえその行方を知ることのできなかったキム・サボク(マンソプ)氏の心境を追うように作られた本作は、実在した2人が肌で感じたありのままを描くことで、1980年5月の光州事件を紐解いていく。
<STORY>
ソウルのタクシー運転手マンソプは「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられ、ドイツ人記者ピーターを乗せて英語も分からぬまま一路、光州を目指す。何としてもタクシー代を受け取りたいマンソプは機転を利かせて検問を切り抜け、時間ぎりぎりで光州に入る。だがそこはマンソプの想像を超えた戒厳令下の光州だった。「危険だからソウルに戻ろう」というマンソプの言葉に耳を貸さず、ピーターは撮影を始める。しかし状況は徐々に悪化。こんなことになるとは思っていなかったマンソプはひとりで留守番させている11歳の娘が気になり、ますます焦る! しかし事態は更に緊迫したものへと向かっていた……。
実話とは思えないこの物語は観る者に衝撃を与える。
平凡なタクシー運転手のコミカルな導入から、一変する重大事件への展開は、それが事実であるがゆえ、数々のメッセージを同時に強く私に語りかけてきた。国家の歴史背景、その国の人民の心、ジャーナリズム、国境を越えた友情。韓国主要映画賞を総なめにした2017年 No.1大ヒット作! 名優ソン・ガンホの平凡なタクシー運転手が最高で、これほどシリアスな題材が、他のどんなエンタメ作品にも負けない映画になっている。これは泣くために観る作品ではない。しかし観終わって涙してしまったなら、それは実在の人々の想いを少しだけ理解したことになるのではないだろうか?
<公開情報>
レザーフェイス 悪魔のいけにえ
1974年に公開された低予算ホラー映画『悪魔のいけにえ』は、世界を震撼させ、映画製作を永遠に変えた。その『悪魔のいけにえ』の前日譚である本作では、我々が『レザーフェイス』と呼ぶ、怪物誕生までの物語である。
<STORY>
5歳の誕生日プレゼントにチェーンソーをプレゼントされた少年。ソーヤー家の異常な環境で育った少年は、農場近くで起きた少女の変死事件により、青少年の更生施設へ送られる。10年後、錯乱した未成年の患者達に強いられて、看護師を誘拐して施設を脱走。道連れにされた彼は、狂気に満ちた警官に執拗に追われ、そして、悲劇のどん底へと追い詰め得られていく。最恐・殺人鬼誕生の裏に隠された衝撃の真実と戦慄の過去が、遂に明かされる。
40年以上が経った今なお、あらゆるホラー映画の中でも極めて偉大で物議を醸した作品として広く認知されている『悪魔のいけにえ』。同世代のすべての映画製作者に多大な影響を与え、観客の恐怖のキャパシティーを真の意味で拡大させた初めての映画だった。
そして、映画史上屈指の邪悪な登場人物の背景を語る時が、ついに訪れた。