岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
リメンバー・ミー
『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』のディズニー/ピクサー最新作!こんどは“死者の国”を見せてくれる。毎回、誰も観たことがない世界を魅せ続けてくれるディズニー/ピクサーが明るくカラフルな“死者の国”を舞台に、時を越えた“家族のつながり”を描き、感動のファンタジー・アドベンチャーを作り出した!
<STORY>
主人公は、ミュージシャンを夢見る、ギターの天才少年ミゲル。しかし、厳格な《家族の掟》によって、ギターを弾くどころか音楽を聴くことすら禁じられていた…。ある日、ミゲルは古い家族写真をきっかけに、自分のひいひいおじいちゃんが伝説のミュージシャン、デラクルスではないかと推測。彼のお墓に忍び込み美しいギターを手にした、その瞬間──先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった!
そこは、夢のように美しく、ガイコツたちが楽しく暮らすテーマパークのような世界。しかし、日の出までに元の世界に帰らないと、ミゲルの体は消え、永遠に家族と会えなくなってしまう…。唯一の頼りは、家族に会いたいと願う、陽気だけど孤独なガイコツのヘクター。だが、彼にも「生きている家族に忘れられると、死者の国からも存在が消える」という運命が待ち受けていた…。絶体絶命のふたりと家族をつなぐ唯一の鍵は、ミゲルが大好きな曲、『リメンバー・ミー』。不思議な力を秘めたこの曲が、時を超えていま奇跡を巻き起こす!
私たちが生まれる何世代も前からつながる”家族の絆”をエモーショナルに描き出す『リメンバー・ミー』は、アトラクション感あふれる死者の国とコミカルなガイコツの変幻自在な活躍、そして思わずリズムをとってしまう音楽で、驚きと笑い、そしてラストに明かされる時を越えた家族の強い絆で、もうどうにもこうにも涙がとまらない!!
<公開情報>
北の桜守
『北の零年』(05)、『北のカナリアたち』(12)に続く“北の三部作”最終章である今作。多くの名作が生まれた北海道の雄大な風景の中で、今回描かれるのは大戦末期から高度経済成長期という激動の時代を生き抜いた、ある“親子の物語”である。
厳しくも温かく息子を守る母“江蓮(えづれ)てつ”を演じるのは本作が120本目の映画出演作となる吉永小百合。苦難を乗り越えて成功し、老いた母と再び時を過ごすことを決める息子・修二郎を堺 雅人が演じる。
<STORY>
1945年5月、南樺太に住む江蓮(えづれ)家の庭に待望の桜が花開いた。夫と息子たちと暮らす江蓮てつが大切に育てたその花は、やがて家族の約束となる。しかし8月、本土が終戦に向かうなか、樺太にはソ連軍が迫っていた。樺太に残る夫との再会を約束し、てつは二人の息子を連れて網走へと逃げ延びる。
時は流れ1971年、次男の修二郎はアメリカに渡って成功し、米国企業の日本社長として帰国する。15年ぶりに網走へ母を訪ねると、そこには年老いたてつの姿があった。ひとり暮らしが心もとなく思えるその様子に、再び母と共に暮らす決意を固める修二郎。しかし想いあうがゆえに母子はすれ違いを重ね、立派になった修二郎に迷惑をかけたくないと、てつは一人網走に戻ろうとする。母に寄り添いたいと願う修二郎は、2人で北海道の各地を巡り、共に過ごした記憶を拾い集めるように旅を始める。
再会を誓った家族への想い。寒さと貧しさに耐え、懸命に生き抜いた親子の記憶。戦後の苦難を共にした懐かしく温かい人々との再会。幸せとは、記憶とは、そして親子とは。
そして満開の桜の下で明かされる、衝撃の結末――。
そのほかキャストには、修二郎の妻・真理役に篠原涼子。親子を見守る山岡役に岸部一徳。てつの夫・徳次郎役の阿部 寛、てつたち親子を助ける菅原を佐藤浩市と、超豪華キャストが顔を揃えている。監督は『おくりびと』(08)で世界を沸かせた滝田洋二郎。脚本は”北の三部作”全作品を手掛ける那須真知子。北の史実に心を揺さぶられる大作がまたもや完成した。さすがは”小百合さま”!!!
<公開情報>
レディ・ガイ
目覚めると、男は女にされていた!
なんだこりゃ!!
面白過ぎるだろーっ!!!(笑)
<STORY>
男の名はフランク・キッチン。裏社会からの依頼を受け、邪魔者をこの世から消し去る凄腕の殺し屋だ。ある日、フランクの隠れ家にマフィアのボスが手下を連れてやってくる。ボスはフランクに数々の殺しを依頼している上顧客。だが、ボスの様子はいつもと違っていた。「お前は敵を作りすぎた」。ボスがそう言った瞬間、彼の手下が銃を取り出し、銃撃戦の果てに被弾したフランクは意識を失ってしまう。目覚めると、フランクは見知らぬ安ホテルのベッドで全身を包帯で巻かれた状態で寝ていた。包帯を取って鏡の前に立った彼は変わり果てた自分の姿に驚愕する。そこにいたのは、まぎれもない女だった。フランクは意識を失っている間に性転換手術を施されていたのだ。ベッドの脇に置かれたテープレコーダーを再生すると、見知らぬ女の声が流れ始めた。その声によると、自分は手術をした医者で、それはフランクへの復讐を意味しているという。怒りに打ち震えるフランクは、大切な《もの》を奪った女医を見つけ出して落とし前をつけるため、女アサシンとなって復しゅうに立ち上がる―。
凄腕の殺し屋(男)が、無理やり性転換手術をされ、凄腕の殺し屋(女)になって復しゅうをするという映画!(笑) 監督、脚本は『ストリート・オブ・ファイヤー』『48時間』など、男の世界を描き続けてきた名匠ウォルター・ヒル。どうした!ウォルター・ヒル!!(笑)
主人公フランク・キッチンを演じるのは、ファンから‘兄貴’の愛称で呼ばれる、ハリウッド随一の男前女優ミシェル・ロドリゲス。性転換後のみならず、男時代のフランクも自ら演じる気合の入りよう! どうしたんだミッシェル・ロドリゲス!!(笑)
フランクを女に変えた狂気の女医ジェーンを演じるのは、名優シガニー・ウィーバー。どうしてしまったんだ! シガニー!!!(笑)
みんなイカレテしまった『レディ・ガイ』。もう観るしかないでしょ!!(笑)