岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
キングスマン ゴールデン・サークル
1作目を観た方は、もう虜になっているだろう。『キングスマン』の新作『キングスマン ゴールデン・サークル』が公開されている。スパイ映画と言えば『007シリーズ』だが、リアルな『ボーンシリーズ』も人気がある。他にもトム・クルーズの『MIシリーズ』やパロディやコメディなど、スパイ映画には面白いものがたくさんある。
そしてその中でも一際スパイアクションの面白さを爆発させている本作は、映画の魅力を最も感じさせてくれる1本なのかもしれない! 幸先良いぞっ!2018年の映画。
<STORY>
世界的麻薬組織、ゴールデン・サークルの攻撃により壊滅したキングスマン。残された2人、エグジーとメカ担当のマーリンは、バーボン・ウイスキーの蒸溜所を経営するコテコテにアメリカンな同盟スパイ機関:ステイツマンと合流。さらに、彼らの前には、死んだはずのハリーまで現れる!一方、上品な見た目に反して超サイコなゴールデン・サークルのボス、ポピーは、世界中の麻薬使用者を人質にした驚愕の陰謀を始動させていた。果たして、エグジーの前に現れたハリーの秘密とは?そして、一流エージェントに成長したエグジーは、敵の陰謀を阻止することができるのか!?
今回は英国紳士の極み(キングスマン)とコテコテのアメリカン(ステイツマン)が手を組むというぶっ飛んだ展開! 発想の面白さ、キャラクターの面白さ、ギミックの面白さ、そしてアクロバティックな斬新なアクション! どれをとっても「これがキング!」。将来日本のサムライも登場してほしい!!!(笑)
<公開情報>
ジオストーム
描かれるのはありえないような地球規模の大災害だが、昨今の異常気象をみていると、のんきに楽しんでいられないような気がする。ハリウッドの最新映像技術があってこその本作は、ディザスタームービーの枠を越える、とんでもない映画だ!
<STORY>
たび重なる異常気象、頻発する自然災害。この深刻な事態に世界はひとつとなり、『気象コントロール衛星』を開発。全世界の天気は精巧なシステムで完璧に管理され、人類は永遠の自然との調和を手に入れたかに思えた。ところが!ある日突然、衛星が暴走を始めた!リオデジャネイロが寒波に、香港が地割れに、ドバイが大洪水に、そして東京も…。この星をすべて破壊し尽くさんばかりの、想像を絶する空前絶後の巨大災害が次々勃発。なぜ!? いったい地球はどうなる!? この地球滅亡の危機を受け、科学者ジェイクは、再び人類の英知を信じて仲間の待つ宇宙ステーションへと飛び立った―。
あくまでも人類が気象をコントロールできるようになったという荒唐無稽な設定だが、極端な表現なだけで、日々異常気象は起っている。地球にとっては大した変化でなくても、かよわい人類にとっては滅亡の危機なのだ。 おごるな人類!