岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
猿の惑星 聖戦記グレート・ウォー
1968年に製作された『猿の惑星』はSF映画の名作となり、その驚愕のラストは、伝説となっている。(観てない方は是非観てください。) そして今回の新シリーズは”猿の惑星”の誕生を描く物語で、新シリーズ第3弾の本作は、”人類”と”猿”の全面戦争からさらなる局面を迎える!
<STORY>
高度な知能を得た猿と人類が全面戦争に突入してから2年。猿たちを率いるシーザーは森の奥深くの砦に身を潜めていた。ある晩、人間たちの奇襲を受けて妻と長男の命を奪われてしまい、敵の冷酷非道なリーダー、大佐への復讐を誓うシーザー。自ら3匹の仲間を連れて大佐を倒す旅に出る道中で出会った口のきけない人間の少女ノバ。動物園出身のチンパンジー”バッド・エイプ”など、物語のキーとなるキャラクターが次々に加わり、一行はついに大佐のいる人間たちの巨大な要塞にたどり着くのだが……。
成熟していく過程で勃発する猿社会での抗争。そして激しく続く人類との戦争。このリアリティが、もはやSF映画の領域を超えている。もしかすると人類の終焉は、こうなのかも知れない。
<公開情報>
ブレードランナー2049
こちらも伝説のSF映画だが、カルト的な人気が強い本作は、ある意味1982年当時では早すぎた作品なのかもしれない。完璧なSF映画とまで言われた前作の続編が35年の時を超え、ついに完成した!
<STORY>
2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。人間と見分けのつかない人造人間《レプリカント》が労働力として製造され、人間社会と危うい共存関係を保っていた。危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。LA市警のブレードランナー”K”(R・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知り、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していた男、デッガード(H・フォード)にたどり着く。彼が失踪した30年前、いったい彼は何を知ってしまったのか? デッガードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉とは…。人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。
SF映画の”カッコイイ”がこの作品にあり、その後のSF映画の歴史を変えたといっても過言ではない。本作はハードボイルドSFの原点であると共に、人工知能やロボット映画の根幹を支えるテーマを最も興味深く語りかける作品のひとつである。
<公開情報>
きみの声をとどけたい
“声”にはメールやSNSなどにはない力がある。いまの時代だからこそ、そんな”声”の力をもう一度伝えたい。
<公開情報>
三里塚のイカロス
成田空港のその下に”あの時代”が埋まっている。農民とともに闘った若者たち。その後の50年の記憶。