岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
昨今、邦画に押され気味の洋画だが、この夏は大作で反撃に出る!!!
立て続けに公開される3本をご紹介。
ザ・マミー 呪われた砂漠の王女
ユニバーサルスタジオは、その昔モンスター映画で一世を風靡した。モンスターと言っても”怪人”である。ドラキュラ・狼男・フランケンシュタイン、この3大怪人は有名だ。しかし、他にもミイラ男、透明人間、半漁人などユニバーサル怪人は大人気なのだ。
そして今回、”ミイラ”が蘇る! 1932年『ミイラ再生』、1999年『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』そして2017年夏、トム・クルーズを主演に迎え、モンスター映画復活の特大プロジェクトが始動する。
<STORY>
灼熱の太陽が降り注ぐ現代の中東で、米軍関係者のニック(トム・クルーズ)と考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)は謎の地下空洞に隠された巨大な棺を発見。調査のため棺をイギリスに輸送するが、想定外の事態により飛行機はロンドン郊外へ墜落。即死であったはずのニックはなぜか無傷のまま遺体安置所で目を覚まし、脳裏に浮かぶ美しい女性の言葉に導かれるように、棺の行方を捜す。その棺に眠っていたのは、5000年前にファラオから裏切られ、復讐のために邪悪なモンスターと化し封印されていた古代エジプト王女アマネットであった。そして彼女は、ついに永い眠りから目覚めようとしていた―。
物語のカギを握る秘密組織『プロディジウム ― PRODIGIUM ― 』
この世に存在する悪を識別、分析、拘束、破壊するために作られた秘密組織。モンスターの神話、歴史、モンスターと成り得る条件、様々な文化特有のモンスターやその起源などを研究しており、モンスターを”科学”として扱っている。ロンドンの自然史博物館の地下に隠し施設があり、取り仕切るのは、天才博士のヘンリー・ジキル(ラッセル・クロウ)。これから始まるモンスターシリーズ『ダーク・ユニバース』プロジェクトを繋ぎ合わせる重要な存在だ。
<公開情報>
トランスフォーマー/最後の騎士王
マイケル・ベイ監督による大ヒットSFアクション大作『トランスフォーマー』シリーズの5作目。地球上に存在するあらゆるマシンに変形する金属生命体トランスフォーマーが、太古の時代から地球の歴史に干渉してきたという、新たな真実が明らかにされる。
<STORY>
トランスフォーマーの起源であり『創造主』と呼ばれる謎の異星人たちが、惑星サイバトロンの再生と地球侵略を計画。それを阻止すべくオプティマス・プライムはひとり旅立つ。オプティマスのいなくなった地球では、バンブルビーがオートボットの新たなリーダーとなり、復活を果たしたメガトロンに対抗していた。そこへオプティマスが帰還するのだが、正義の戦士だったはずのオプティマスは、人類を滅ぼそうとする破壊者へと変貌していた!
前作に続いてマーク・ウォールバーグが主演し、1~3作目のレギュラーキャストだったジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・タトゥーロが復帰。新たに名優アンソニー・ホプキンスが出演。
<公開情報>
スパイダーマン:ホームカミング
トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』(2002~07)、アンドリュー・ガーフィールド主演の 『アメイジング・スパイダーマン』(12~14)に続き、3度目の映画化となる新たな『スパイダーマン』。今回は『アベンジャーズ』シリーズをはじめとした、同じマーベルコミック原作の作品同士で世界観を共有している『マーベル・シネマティック・ユニバース』に参戦! 今作に先立ち2016年に公開された『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』に初登場している。
部活のノリで街を救い、ヒーローを気取る15歳の高校生ピーターが、アイアンマンことトニー・スタークに導かれて成長していく姿を描く。
<STORY>
スパイダーマン=ピーター・パーカー。昼は15歳の普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのトニー・スターク=アイアンマンからもらった特製スーツに身を包み、NYの街を救うべく、ご近所パトロールをしている日々。そんなピーターの目標はアベンジャーズの仲間入りをし、一人前のヒーローとしてみんなに認められること。
ある日スタークに恨みを抱く宿敵”バルチャー”が、巨大な翼を装備し、NYの街を危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけというスタークの忠告も聞かず、ピーターは、たったひとりで戦いに挑むのだが・・・・・。