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つまんない映画なんてない!

つまんない映画なんてない! vol.32

ミステリー映画

  • 情報掲載日:2016.10.05
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘訣。映画が好き過ぎて、あこがれのターミネーターに変身。特殊メイクがんばりました!

「ミステリー映画」

ミステリーは映画の醍醐味のひとつだが、ミステリー映画の見方には大きく2通りあると思う。

推理をしながら観るか、全く考えず受け身になるか。どちらも楽しいのだが、大半の人は推理をしてしまうのではないだろうか? そして、自分の推理が及ばなかったとき、そのミステリーをおもしろかったと思うのではないだろうか?

ゆえに作る側は観客を常に上回らなければならい。これがとても難しい。予想をさせないだけなら荒唐無稽に作ればよい。しかしそれでは誰も納得しない。つまり常識的な展開でありながら、予想できないように作らなければならない。更に伏線というヒントもたくさん出すサービスも必要である。

それでもなおかつ結末を悟られないためには“ミスリード”という罠を仕掛けなければいけない。ところがミステリー映画ファンは、このミスリードも計算に入れてしまう。だからミスリードのためのミスリードが必要となり、どんどん複雑になっていくのである。なんならはじめに犯人を告白しても今は誰も信じないのかもしれない(笑)

ところが、何でも信じる私にとってはこれが大変迷惑なのである。
怪しい人が登場すれば犯人だと思い、いい人が現れれば「この人が犯人であるはずがない!」と強く信じる。ゴジラだっていると言われれば本当にどこかにはいると思って観ている。
したがって伏線に100%乗せられているのに、それがミスリードだったらその衝撃で直後の展開が入ってこないではないか!! さらにはやっと受け入れたミスリードがまたミスリードだったら、それはもう嫌がらせだ!

『猿の惑星』(1968年)も『レザボア・ドッグス』(1992年)も『ユージュアル・サスペクツ』(1995年)も『シックス・センス』(1999年)も、もれなく腰を抜かしてきた私である。
(以上の4作品はぜひご覧いただきたい。)

ところが、こんな素直な私にもお得なことがある。
それは皆さんより確実にミステリー映画を楽しんでいることである。同じミステリーを鑑賞しても、私は誰よりも楽しむ自信がある。皆さんもたまには自己推理なしにミステリー映画を鑑賞してみてはいかがだろうか? ラストの謎解きが、ただの“答え合わせ”でなく、“驚愕の真実”に変わるのだ。
つまらない映画なんてない!のだ。

さてそこで今回のおススメ作品は『少女』である。湊かなえさん原作の小説を実写映画化。人が死ぬ瞬間を見たいと思ってしまった少女2人の物語が思いも寄らぬ展開を引き起こすのである。
おっと!!!
言っている口の下から推理を誘うような紹介をしてしまったではないか。

でも大丈夫。湊先生のを見透かせる人はそう簡単には居ないはずだ。(先生、褒め言葉です。)
皆さんもこの作品の結末を観て、劇場で膝から崩れ落ちてみてはどうだろう!

以前、私の隣で『スタートレック』を観て、「そうだったのかーっ!」と思わず声に出してつぶやいたお兄さん! あなたは最高の映画ファンです!!!


作品情報
『少女』
原作:湊かなえ 監督:三島有紀子
出演:本田翼、山本美月ほか
10月8日(土)より岡山メルパほかにて公開!

岡山メルパ館長 福武孝之

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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