2024年11月30日、12月1日、「珈琲」をテーマにした大型イベント「おかやま珈琲時間」が岡山城特設会場で開催され、約1万2000人が来場してこだわりのコーヒーとともに週末のひと時を楽しんだ。
このイベントは、日本で初めて、コーヒーに「珈琲」という漢字を当てた人物が、幕末に活躍した津山藩の洋学者・宇田川榕庵だったことに着目して、広告・出版・人材採用サポートなどを手がけるビザビが、創業90周年の記念事業として企画・主催。岡山城という特別な場所で「珈琲」とゆったりした時間を過ごしてもらえたらとの想いが込められている。
当日は、特設会場となった岡山城下の段に、岡山をはじめ台湾、東京、大阪、京都、香川、島根、山口、広島からロースタリー約30店が大集結。どの店も行列ができたものの、その先にはコーヒーの個性を極めるプロたちが淹れる渾身の一杯が待っているとあって、順番待ちするお客さんの表情はゆったり穏やか。賑やかさを求めるイベントとはひと味違う雰囲気に包まれた。
また会場には、より楽しく過ごせるようにと、限定販売のミニマグカップ+珈琲試飲コイン4枚がセットされた「珈琲飲み比べ試飲セット」をはじめ、コーヒーのおともに焼き菓子とパンが並ぶ専用エリアや、ビール、ワインのブースを用意。本・レコード、CD・カセットテープのブースや、BGMも大人世代やカルチャー好きな人の感性をくすぐった。
来場者からは「こんなイベントができるなんて、岡山を見直しました」「コーヒーがおいしくて4、5杯飲みました」「台湾のコーヒーが飲めるのは貴重なので並びました」「県外のコーヒーが珍しいので飲みたいです」などの声が。
そして、「このイラストがきっかけで来場しました」という若い人の声も多数。台湾在住のクリエイター&イラストレーター「MING YEN LIU」が手がけるブランド 「WHOSMiNG(フーズミン)」の描き下ろしたイラストが多くの人を惹きつけた。「WHOSMiNG」が描いた看板やのぼり、デミカップは、大好評。「WHOSMiNG」を1日目に知り、改めて2日目に似顔絵を目指してきたという人もいた。
「天気もいいし、岡山は静かで気持ちのよい街で大好き。イベントは、あっという間の時間で、もっと長くいたかったです。私が好きな日本語は、『うれしい』。岡山に来ることができてうれしかったです」と、「WHOSMiNG」がコメントしてくれた。
台湾カルチャーを発信するWEBマガジン「初耳/hatsumimi」、台湾の珈琲カルチャーを紹介する「TAIWAN COFFEE CUPS 台灣咖啡杯杯」、台湾・台南発、京都のスペシャルティ珈琲専門店「BASTET COFFEE」も出店。10月から増便となった岡山空港の台湾路線を記念しての日台交流が実現した。
岡山ゆかりの「珈琲」を通して、出店者と来場者はもちろん、店同士のご縁も結ばれた「おかやま珈琲時間」。それぞれがリスペクトしあって新しいイベントシーンが生まれていた。
公式HP:okayama-coffee-festival.com
公式X:@oka_coffee_fes
公式Instagram:@oka_coffee_fes
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