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岡山芸術創造劇場 ハレノワ ~カウントダウン♪ 千日前から

深~い! 新劇場「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」と千日前の誕生物語vol.29

変わる街をウォッチング。岡山芸術創造劇場 ハレノワ ~カウントダウン♪ 千日前から

  • 情報掲載日:2024.06.25
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

「商店街に賑わいを呼び戻したい!」。仲よし母娘が願いを込めて企画する
「千日前ハレノワ通り」のお洒落なマーケット。

『岡山芸術創造劇場 ハレノワ』の誕生を機に、玄関口の表町商店街南端のアーケードが外され、明るくリニューアルされた「千日前ハレノワ通り」。

昭和30年代の全盛期はわずか200mほどの通りに映画館が集中し、飲食店を中心に約100店舗が連なって大賑わいだったとか。映画館がなくなって人通りも減っていましたが、『ハレノワ』の開館でにわかに活気づいてきています。

さらに評判を呼んでいるのが、まるで昔の賑わいが戻ったかのような一大路上マーケットです。ちょっと、のぞいてみましょう。

▲「千日前ハレノワ通り」のアーケード入口周辺も路上マーケットの舞台に。長年サーカスドームの下にあった南時計台が惜しまれつつ撤去され、今春からイベント広場に

4月29日の祝日、「ぱんとおやつ。Vol.4」。まだ始まって1時間も経たないのに人の波が押し寄せ、あちこちに行列が…。

今回はなんと、県内外から83ものブースが出店しています。 「千日前ハレノワ通り」から、その北側に続く商店街のアーケードの下まで、テントやフードトラックが連なる様は圧巻です。

超人気店やなかなか行けない遠方の店、「どうしてこの店が来たの?」と驚いてしまう珍しい店、実店舗を持たず、イベントでしか販売しない店が集うというのも魅力です。

▲前夜から当日朝まで自家製粉でパンを焼き、持参した赤穂市の『ほっぺたぱん』。約30種あった山盛りのパンは、わずか1時間で残り5種類に。「岡山は初出店。すごく人が多くてびっくりです!」

朝10時のスタート前から行列ができ始め、16時の閉会を待たずして、かわいいクッキーが人気の焼き菓子屋『心種』(岡山市)やバラエティ豊かなパンが並ぶ『SOL BAKARY』(里庄町)など、開店1時間余りで売り切れてしまう店も。20~30代の若い客が多く、県外からはるばる買いに訪れる熱心なファンもいるようです。

▲体に優しいノンケミカルな美容院を営むかたわら、安全な自然派おやつを作る『和咲美』(美作市)の仲間たち

マーケットを主催するのは、母娘二人三脚で企画・運営する「yuu。」さん。

「事前に、Instagramで出店者をリサーチして、購入したい店や商品をみつけておくと回りやすいですよ。常連さんは会場に着いたら、まず、本部に置いてある店の配置図を確認してから、お目当ての店に駆けつける方が多いですね(笑)」。

「出店してもらうお店は、私たちパン好き親子が県内外のパン屋やカフェなどを毎日のように巡っておいしかった店と、応募のあった店のなかから、全体のバランスを考えてセレクトしています。そのためにいつもアンテナを張ってます」と、母の石原初美さん。

「私はひとりっ子で、ちっちゃい時から母とふたりでお店巡りをしていたんです。だからお客さん目線で店を選んでいますね」と、隣で話すのは娘の裕子さんです。

開催当日は、朝7時ごろから会場の設営をスタート。石原さん親子が一店一店を回ってサポートし、効果的な陳列の見せ方などのアドバイスをします。

店主との交流も大切にしていて、ほかでは出店しなくても、「ここなら」と出店してくれる店も。人気店は一年くらい前からスケジュールを押さえるそうです。

▲看板にドライフラワーや生花、ぬいぐるみなどを飾ったり、革のトランクや趣のある木箱を陳列棚にしたり…。ディスプレイや包装のセンスもさることながらスタッフの装いや、ていねいな接客が光る店も多い

「パンとおやつ。」シリーズでは、パンや焼き菓子の店がメインですが、雑貨や軽食の店も参加しています。

「雑貨はこだわりのハンドメイド作品、フード類は材料や作り方がなるべく安心安全なものを心がけて集めています。ギャラリー巡りも相当しましたよ」。

そう語る初美さん自身、もともと古布リメイク作家として活躍。かつてはギャラリーカフェを営み、グループ展も企画して、自らの作品を展示販売していたこともあったとか。

▲石原初美さん(右)と 裕子さん(左)。ギャラリーカフェでの経験を活かして、マーケットで活躍中

その経験とセンスを買われ、知り合いから地域活性化のためにマーケットを開いてほしいと声が掛かったのだそうです。

そして2020年秋から、JR北長瀬駅付近を拠点に毎月開催するようになったのが、「北長瀬ストリートマーケット」。

ハンドメイド雑貨とフードの店を集めた催しで、わずか10店舗からのスタートでした。1周年を迎える頃には毎回約30店が並ぶようになり、2022年には「ぱんとおやつ。Vol.1」も開催されました。

そして、昨年の2023年7月。

『ハレノワ』が開館する表町商店街を盛り上げたいと、千日前にマーケットをお引越し。「ストリートマーケット@ハレノワ」を毎月第3土・日曜に、「ぱんとおやつ。」を春と秋の年2回開催しています。

昨年9月初旬には『ハレノワ』のグランドオープンを記念して、ライブパフォーマンスやコンサートも加えた「ストリートマーケット@ハレノワ」が特別開催されました。

▲『ハレノワ』一階にある、ナチュラルな空間が心地よいカフェ『CCCSCDゲキジョウ』と、クロワッサンが自慢の『Merci life organics』も「ぱんとおやつ。」に特別共催で参加

「商店街の店主の方々にも喜ばれて、『こんなに表町に人が来るのは何十年ぶりだろう』、『ぜひ続けて』と言ってもらって…。だからがんばらないと! 次回の「ぱんとおやつ。Vol.5」の開催は、10月に予定。今度はもっと多い、約100店の出店を目指しています。将来的には、表町商店街の北端までエリアを伸ばして盛り上げたいですね」。初美さんの声にも力がこもります。

来たる7月14日(日)は、普段30~50店が並ぶ「ストリートマーケット@ハレノワ」が、夜市に変身。

『ハレノワ』で開かれるシャンソンの祭典「パリ祭」とコラボした番外編で、パリのおしゃれな街角を演出。10店舗をゆったりと配し、シャンソンに似合う食べ物や飲み物をゆっくり楽しめるとか。

舞台とコラボしたマーケットは、新たな可能性を感じさせてくれます。


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