ヤスとアキラが岡山に帰ってきた!
4月8日(金)に公開し、大ヒット上映中の映画『とんび』。
岡山県をメインに大々的にロケが行われた作品として、タウン情報おかやまでも、大きくご紹介してきた本作!
全国で大ヒット、中でも岡山県内の劇場で多く方が作品を鑑賞してくれたことから、なんと4月23日(土)に、主演でヤスを演じた阿部寛さん、アキラを演じた北村匠海さん、瀬々敬久監督が、御礼会見のため来岡してくれました。
場所は、浅口市金光町大谷地区のメインストリート。ここは、劇中で「みゆき通り商店街」として何度も登場した場所です。
当日は、「みゆき通り商店街」のメインストリートにレッドカーペットが敷かれ、大谷地区の皆さんが特製フラッグを振って、お出迎え。
阿部さんや瀬々監督、北村さんは、カーペットの上で、復元されたセットを指さしながら、ロケ当時の様子を振り返っておられました。
第一声は、阿部さんの「みなさん、帰ってきました!」とのうれしい言葉。「撮影当時は、住民の方々が僕たちの撮影を温かく見守ってくれたことで、すばらしい映画ができたと思っています。」とお礼が。
「歩いているだけで懐かしくなりました。映画の中でも、現実でも人と人をつなげる場所だったなと思いだしました」と、北村さん。
瀬々監督からも、「ロケハンの時に、ここ(大谷地区)いいな~と思ったのに、間違いはなかったです。あと、岡山の劇場は全国でも一番お客さんが入ってます。ありがとうございます!」とあいさつがありました。
作品について話が移ると…。
瀬々監督からは、「撮影中一度も雨がなかったのでありがたかったのですが、1カ所雨のシーンが必要だったんです…。現場のスタッフからは『晴れてるけど、どうするんだよ』とみんなに見られまして…。『キツネの嫁入りじゃね?』というセリフを現場で足して、撮影をしました(笑)」
というエピソードが。
阿部さんは、自身がヤスを演じる上で、「備後弁」が難しかったとのこと。「広島の方言が入りそうだったので、そこはそうならないように気をつけながら、セリフを発していました」。
ヤスという人物については「実は、うちの父親の弟がヤスみたいな感じだったんです。人間味があって、ダメなところはダメ。でも子どもにやさしくて、全力で生きてる」
「前からこういう役を演じてみたいという思いはあり、今回そのチャンスをもらって、全力でヤスを演じました。ヤスは全力で生きてるキャラです。僕も全力で演技することで、ヤスが持つやさしさや人間味が自然に出ればいいなと」と語ってくれました。
一方北村さんは、「僕は、撮影の中盤から現場に参加しました。途中から参加する作品って、現場の空気がすでにできあがっているので、そこに溶けこむのに気合いがいるのですが、『とんび』の場合、撮影現場に温かさがあったので、気負いせずアキラの役を演じられました」
「アキラを演じる上では、ヤスという父=阿部さんに体当たりしていけば、息子としては正解かなと。大変さはなかったです。大船に乗った気で演技しました。」とのこと。
そのほか、地元の皆さんとの交流した話や、ロケでのごはんがおいしかった話など、さまざまなエピソードが交わされました。
そして、最後にサプライズ。
祭りの神輿が、大谷地区の皆さんに担がれて登場!
神輿のシーンは、劇中でヤスとアキラの重要なシーンとして登場しており、瀬々監督をはじめ、阿部さんも北村さんも、びっくり&撮影当時を思い出し、うれしそうでした!
浅口市金光町大谷地区では、ロケ地巡りができます。
今回、会見が行われた浅口市金光町大谷地区は、現在、映画『とんび』の一部セット再現とパネル展が行われています。
もともと、瀬々監督がロケハンで来岡された際に、「懐かしい景観と併せ、地元の方の生活している空気がある」ところにひかれ、メインロケ地のひとつになった場所。
実際に、金光教の門前町でもあるこの地区には、江戸時代から現代までの建造物が混在し、ノスタルジックな景観を残しています。
作品では、昭和30年代から令和にいたるまでのシーンで登場し、セットも時代の変遷に合わせ、変化をつけて、撮影されました。
中でも、薬師丸ひろ子さんが演じた、たえ子が切り盛りする『小料理夕なぎ』は、建物内部を昭和の雰囲気漂うレトロな内装にリニューアル。現在、飲食店が間借り営業をされ、実際にセット中でごはんがいただけます。
こちらのサイトをチェック!
※セットの再現は、作品公開終了まで。営業時間、休みなどは事前にご確認ください
また、通り沿いにも、撮影当時に使われた「みゆき通り商店街」の看板をはじめ、各店舗の看板が飾られています。
実際のお店の店名を描いたものや架空の看板など、ぜひいろいろ見て回ってください。
あまりにも、町並みに溶けこんでいて、探すのが難しいかも!?
さらに、金光教本部前のスペースでは、映画『とんび』のパネル展も、作品公開終了まで開催中。
瀬々監督やキャストらのコメントや、メイキング映像、衣装展示されています。
※開館は10:00~19:00
この大谷地区以外にも県内各地でロケが行われたので、ぜひこの機会に、映画『とんび』鑑賞後、あちこちロケ地を巡ってみてはいかがでしょうか。
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★映画『とんび』ロケ地めぐり・前編
★映画『とんび』ロケ地めぐり・後編
★岡山県フィルムコミッション協議会・妹尾真由子さんのロケ地コラム
映画『とんび』編を4回にわたって紹介しています。
最新情報はこちらから!
岡山県フィルムコミッション協議会『とんび』ロケ地特集ホームページをチェック!
Information
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映画『とんび』
- 劇場公開
- 映画『とんび』上映館・上映時間などは映画HPで確認を
- キャスト
- 阿部 寛
北村匠海 杏 安田 顕 大島優子
濱田 岳 宇梶剛士 尾美としのり 吉岡睦雄 宇野祥平 木竜麻生 井之脇海 田辺桃子
田中哲司 豊原功補 嶋田久作 村上 淳
麿 赤兒 麻生久美子 / 薬師丸ひろ子 - スタッフ
- 原作:重松 清「とんび」(角川文庫刊)
監督:瀬々敬久 脚本:港 岳彦 音楽:村松崇継
主題歌:ゆず「風信子」
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