1993年の開院以来、「子どもは未来からの使者である」という理念のもと、妊娠・出産・育児の過程を通して、母子の心と体の健康支援に取り組む『サン・クリニック』。2004年には、WHO・ユニセフから「あかちゃんにやさしい病院(BFH)」の認定を受けている。
同クリニックでは、昨春に「SDGs宣言」を行なったことについて、「私たちが当然のように思って取り組んでいたことが、SDGsの考え方と合致しており、改めて宣言をするなかで進むべき目標が明確になりました。今後も変わらず、すべての女性の幸せと、当院で生まれた子どもたちの豊かな人生のために医療活動や支援を続けていきたいです」と話すのは萬副院長。クリニックで働くスタッフは勉強会「共に育つ会」に毎月参加し、母親とその家族に寄り添った支援ができるように努めている。特に、女性差別や子どもに対する虐待といった社会課題を解決へ導くために、産前産後から子育て期を通じて切れ目のない包括的支援が可能な行政機関とのタイアップを推し進め、より密接な関係の構築を目指すという。そのひとつとして、「新たな『産後ケアセンター』では、退院直後の母子に対する心身のケアや育児のサポートなど、その人に合わせたきめ細やかな支援を行ないます。行政による費用の助成が受けられるため、不安や孤独を感じるお母さんに利用してもらい、少しでも心の支えになれたら」と山縣院長。
加えて、クリニックで誕生した子どもを対象に、18歳を迎えるまで節目ごとに開催するイベントを通じて、「幸せに生きること」について子どもたちに語り、大人になるまで地域で見守り、応援してくれる存在がいるのだと伝えているという。
「『誰ひとり取り残さない』というSDGsの理念にあるように、貧困や飢餓、性差別のない世の中を目指すと同時に、誰もが幸せに共生できる未来を迎えられるよう、医療を通して地域のためにできることをつねに考える施設でありたいですね」。
Information
医療法人 サン・クリニック
- 住所
- 岡山市中区中井2-15-13 map
- 電話番号
- 086-275-3366 ※予約優先制
- HP
- https://sunclinic.org/