ひとり一台はクルマを持っているといわれる地方のクルマ事情。家族が増えるなどのライフイベント時に夫婦別々のクルマを持つという家庭も多いのでは?
セカンドカーの購入を検討中のAさんもそのひとり。最近街で見かけるようになってきた軽EVも気になるそう。
でもEVって実際どうなの?
そこで軽EV「日産SAKURA」を一日普段使いして、徹底検証してもらった。
Aさんの普段の生活は?
Aさんは夫婦共働きで平日は自転車を利用。
自宅からスーパーが近いので、徒歩で買い物をすることもあるそう。
週末は一家共用のクルマで公園などにお出かけしているが、これから子どもが大きくなるにつれ、送り迎えや日常の買い物など自転車では不便なシーンが多くなりそう。
そこでAさんがメインで利用する、普段使いの軽セカンドカーを検討中。
まず内装をチェック!
今回試乗したのは「日産SAKURA」。
カラーバリエーションも多く、収納スペースもあるため、買い物の際に困ることもなさそう。
でもこれらの機能は、最近のガソリンの軽自動車と特に差はないと感じたAさん。
走りについては?
Aさんが驚いたのは加速のよさ。
ガソリンの軽自動車だと信号待ちからのスタート時など少しもたつくこともあるが、EVはスタートからすーっと交通の流れに乗れて快適だ。
充電切れの心配は? 「おうち充電」の電気代は?
今回、日常使いしてみて、走った総距離は10kmほど。
スタート時と比べて充電残量は約10%減少。
このペースだと1週間に1回ほどの自宅充電ですみそうだ。
Aさんの自宅の電気代は1kWh約30円なので、1カ月で20日使用した場合、約700円になる計算。
これならガソリンと比べても割安だし、何よりガソリンスタンドにわざわざ行く必要がないのがうれしい。
※消費電力は季節や走り方によっても変わるため注意を
EV購入や自宅充電設備の費用や補助金は?
自宅を新築した際に、「今後必要になるかもしれないから」と充電設備を備えていたAさん。でも、気になるのは車体とオプションのお値段。
そこで、岡山県新エネルギー・温暖化対策室の藤原さんに詳しい話を聞いた。
「家庭用の標準的な充電設備費用はケーブルや工事費を含めて10〜20万円ほどになります。カーポートなどの屋根の設備も特に必要ありません。EV購入に際しては、税制優遇のほか、軽EVであれば国からの補助金が最大55万円、これに加え、各自治体の補助金と併用ができるものもあります。ご購入を検討されている方はお住まいの市町村に確認してみてください」。
検証したみたAさんの感想は?
「EVについて何となくの知識しかなかったのですが、実際に軽EVに乗ってみて、走行に必要なガソリン代金と比べ電気代のほうが安くなるということと、ガソリンスタンドに行く必要がないということがかなり高ポイントでした。長期的に見てEVはお得と感じましたね。補助金もありますし、ぜひ検討してみたいです」。
進化していく軽EV。
今後もますます充実していく機能や補助に注目しよう。
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