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《岡山大学病院》コロナ罹患後の「体のだるさ」。後遺症に関する臨床研究の協力者を募集【PR】

  • 情報掲載日:2025.11.04
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

コロナ罹患後の「体のだるさ」に悩む人は注目

新型コロナウイルス感染症の5類移行後から約2年が経過。感染者数は減少し、多くの人が日常を取り戻しているが、なかには罹患後に体の不調が続く、いわゆる「コロナ後遺症」に悩まされている人がいる。

『岡山大学病院』総合内科では2024年12月より、コロナ後遺症のなかでも主要な症状である「倦怠感」についての臨床研究を行っており、現在、研究の協力者を募集している。この研究内容や後遺症の現状について、研究チームの徳増一樹研究准教授と、大塚文男教授にインタビューした。

コロナ後遺症に関する臨床研究について

コロナ後遺症というのは、どのような症状なのでしょうか。

▲岡山大学総合内科 徳増一樹研究准教授

徳増一樹研究准教授
「全身の倦怠感・疲労感、咳、嗅覚・味覚障害など、症状は多岐にわたります。
なかでも代表的なものは、倦怠感、体のだるさですね。当院を受診される方のなかでもやはり「なんとなくだるい、しんどい」という訴えが一番多く、全体の6割以上にのぼります。次に頭痛と睡眠障害で、それぞれ2割程度です。
症状が重く、仕事や学業に支障をきたしている方も少なくありません。大学病院には症状のより重篤な方が集まるという事情もありますが、後遺症で当院を受診される方の約40%が、体調不良によって休職する状況となっています」

▲岡山大学学術研究院医師薬学域(医)総合内科学 大塚文男教授

大塚文男教授
「『なにかおかしいけど、病院に行くほどの病気かどうかわからない』と、1〜2年も悩んでようやく相談に来られる方もいらっしゃいます。
症状がはっきりしないため、「怠けている」と思われてしまうなど、なかなか周りの理解を得にくいということも、ご本人の悩みを大きくさせています。

当院ではこうしたつらい思いを抱える方に何とか寄り添いたいとの思いから、総合内科に窓口を設け、これまでに1000人以上の患者さんを診察してきました」

患者さんに対しては、どのような診療が行われるのでしょうか。

大塚文男教授
「例えば頭痛には鎮痛薬を処方するなど、それぞれの症状を抑える対症療法が中心で、コロナ後遺症に対する標準的な治療法は、世界的にもまだ確立されていないというのが現状です。
倦怠感に対しても、多くのケースで投薬を行っています。これを標準的な治療法として確立できれば、地域の医療機関の先生方もこれまで以上に安心して診療を行うことができるため、今回、私たちのチームで臨床研究を行うことにしました」

この研究の実施概要を教えてください。

▲研究チームの皆さん

▲研究チームの皆さん

徳増一樹研究准教授
「服薬による倦怠感の改善効果を検証する臨床研究です。薬はすでに臨床現場で一般的に処方されているものです。
研究によって薬の有効性が実証されれば、コロナ罹患後の倦怠感に対する、科学的根拠のある治療法の確立が期待できます」

記事を読まれている方に、お伝えしたいことはありますか。

大塚文男教授
「募集をきっかけに、長く後遺症でお困りの方に、病院で治療する道があるということを知っていただきたいです。
『コロナ後遺症』ときちんと診断がつけば、休養を取りやすくなることもあります。我慢し続けず早めに受診していただけるといいなと思います」

徳増一樹研究准教授
「通常、当院を受診する際は地域のかかりつけ医からの紹介が必要となりますが、この研究参加については直接当院に申し込んでいただけます。受診の負担が多少軽減されていますので、少しでも悩まれている方がいらっしゃれば、ぜひこの機会に受診していただければと思います」

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