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《川崎医科大学附属病院》生活習慣を見直すことで、心疾患の発症リスクを低減。【PR】

おかやまの病院2024[全県版]

  • 情報掲載日:2024.03.25
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

【特集】誰もが他人事とはいえない三大疾病「がん・心疾患・脳血管疾患」

川崎医科大学附属病院

【エリア】倉敷市

川崎医科大学附属病院
循環器内科部長(教授)院長補佐
上村史朗 先生
■専門分野/循環器疾患全般、虚血性心疾患、カテーテルインターベンション

心血管疾患は患者数が多く、死亡率が高い病気という事実。

近年、日本では急速に高齢化が進んでいる。それに伴い、心疾患(心臓に起こる病気の総称)にかかる高齢の患者が増え続けている。日本における死因の第1位はがん(悪性新生物)(※1)だが、次いで多いのが心疾患だ。また、介護が必要となった原因は脳血管疾患(脳卒中)と心臓病が最も多い(※2)。「全身に血液を送り出す役割を担う心臓は、人間の生命活動を営むうえで最も重要な臓器です。心疾患は不健康な生活習慣の積み重ねによって引き起こされる生活習慣病のひとつであり、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満という5つの危険因子が発症・進行に大きく関わっています。また生活習慣病は、世界的に「NCDs(非感染性疾患)」と呼ばれ、世界の死因の第1位(※3)になっています」と話すのは、『川崎医科大学附属病院』循環器内科部長の上村史朗先生。同院では、緊急処置を必要とする患者に対して24時間体制で対応。心臓血管外科の医師を交えたハートチームで患者の症状に合わせた的確な診断・治療を行っている。

心疾患を予防するためには、生活習慣の改善が不可欠。

心疾患の中でも虚血性心疾患は、心筋の酸素不足によって胸痛発作が起こる病気で、生活習慣の影響を強く受ける。大きくわけて2種類あり、冠動脈が狭くなることで心筋に血液が十分にゆきわたらない状態を狭心症、冠動脈が完全に詰まって血液が流れなくなり、心筋の一部が壊死する状態を心筋梗塞という。狭心症の症状では運動後などに短時間の胸部の圧迫感や締めつけ感があるものの、高齢者の場合は加齢によるものと思い込んだり、糖尿病を患っている場合には神経障害の影響で痛みを感じにくくなったりと見過ごされてしまうケースがあるという。また心筋梗塞は、発症すると冷や汗や吐き気を伴う強い胸の痛みと圧迫感などの症状が30分以上続き、命にかかわることも。いずれの病気も血管が詰まってしまう動脈硬化が原因とされ、初期症状がほとんどないまま進行していくことから、若いうちから動脈硬化を予防する生活習慣を心がけることが大切になってくる。

定期的な健康診断によって、自分の健康状態を知ることが大切。

生活習慣を改善するには、定期的に健康診断を受け、自分自身の健康状態を正しく把握することが重要だ。特に注意したいのは血圧と血糖値、コレステロール。高血圧の診断基準は、収縮期血圧140 mmHg以上、または拡張期血圧90mm Hg以上(※4)。糖尿病判定の基準となる数値は、空腹時血糖値126mg/dL以上、随時血糖値200mg/dL以上となっている(※5)。HDL(善玉)コレステロールの基準値は40mg/dL以上、LDL(悪玉)コレステロールの基準値は糖尿病の人では120mg/dL、動脈硬化の病気がすでに起こっている人は120mg/dL未満となっている(※6)。生活習慣病は環境や遺伝的な要素はあるものの、基本的な治療は食事療法と運動療法になる。高血圧の人は一日の塩分摂取量を6g未満、糖尿病の人は適正なエネルギー量の食事を取ることを心がけ、ウォーキングなどの運動を継続して行うことが大切だ。「日本の高血圧者数は約4300万人(※7)。糖尿病は予備軍を含むと全体で約2000万人の患者がいるといわれています(※8)。しかし、健康診断で生活習慣病の指摘を受けても、適切な治療を受けている人は約2割と少ないのが現状です。家族歴からリスクを判断し、無症状のうちに生活習慣を改善することが将来の発症リスクの低減につながります」と上村先生。

健診は「受けて終わり」ではなく、生活習慣を見直すきっかけに。

生活習慣を改善しても血圧や血糖値などのコントロールが十分にできない場合は、症状の悪化や再発を予防するための薬物療法に加え、カテーテルという細い管を手首や脚のつけ根の動脈から挿入し、バルーンやステントを使って冠動脈の狭くなった部分を拡張させるカテーテル治療を行うのが一般的だ。新しい治療法としては、核酸医薬「siRNA」を用いた治療が注目されており、疾患の原因となる遺伝子に直接作用して効果を発揮する。また、定期健康診断のデータをAIで分析し、生活習慣病の発症リスクの予測と改善策を提案するオーダーメイド医療の発展が期待されている。自分の健康診断の結果を振り返り、将来のために生活習慣を見直すきっかけにしてみてはどうだろう。気になる症状がある場合はかかりつけ医に相談を。

※1/厚生労働省 令和4年度(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況 ※2/内閣府 令和3年版高齢社会白書 ※3/公益社団法人 日本WHO協会ホームページファクトシートより(16 September 2023) ※4・※7/特定非営利活動法人 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」 ※5/一般社団法人 日本糖尿病学会 糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告(国際標準化対応版) ※6/動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版 ※8/厚生労働省 国民健康・栄養調査

川崎医科大学附属病院

Information

川崎医科大学附属病院
住所
倉敷市松島577 MAP
電話番号
086-462-1111

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