「『ジュエリークラフトYAMAJI』って、ブライダルリングの専門店でしょ？」

そんな人にこそ、ぜひ知ってほしい。ハンドメイドにこだわり続ける、職人たちの想い。

何気ない毎日が、身に着けるだけでちょっと特別な一日になる。

ショーケースの向こう側に秘められた、『YAMAJI』メイドの素敵なジュエリーストーリーを。

手放せないのはモノではなく、思い出のきらめき

自分へのご褒美として購入した愛着のあるもの。

大切な人から贈られた特別なもの。

身近な人から譲り受けた貴重なもの。

抽斗の中のジュエリーには、どれもたくさんの思い出が詰まったものばかり。

いつしか似合うものが変わり、トレンドも変わって、すっかり身に着けるタイミングを逸してしまったけれど、時が経てば経つほどむしろ愛着は深まって、手放すなんてとうていできない。

なのに、色とりどりのその輝きをまとうことのできない、やるせなさ。

そんなふうに古い、けれどとても大切なジュエリーをしまい込んだまま、そして胸につかえを抱えたまま、日々をやり過ごしている人は思いのほか多い。

この日『ジュエリークラフトYAMAJI 岡山本店』を訪れたYさんも、そのひとりだった。

思いを受けて動き出したリフォームプロジェクト

デザイナーに迎え入れられたYさんが要望したのは、たったひとつ。

それは、これまで大切にしてきた5つの指輪すべてを、ぎゅっとひとつに集めてよみがえらせること。

なかには欠けている石もあるけれど、それもかけがえのない思い出だから、余すことなくすべて使い切ってほしい――と。

担当デザイナーに職人たちが加わり結成されたリフォームチームが提示した製作期間は2カ月。

まずは、お預かりしたリングの石座から宝石を取り外し、11粒から得たインスピレーションでイメージをデッサン。

星型のトパーズ。

ハートのアクアマリン。

ピンクトルマリン、ブルーサファイア、真珠。

そして、6粒の小さなダイヤモンド…。

個性豊かな宝石たちが描きだした幻想的な小宇宙

さまざまな色、形の宝石たちをバランスよくレイアウトするのは大変だったけれど、デザインに合わせて石枠を作り、一つひとつ当てはめていくと、それぞれの個性がまるで万華鏡に閉じ込めた星々のように、いっそう美しく輝きだした。

世界にたったひとつだけの特別なリングの完成に、Yさんは「今までの思い出がすべてひとつになった」と、感激しきり。

自宅に持ち帰っても、飽きることなくずっと眺め続けている。

明日はどんな装いで出かけようかと、あれこれ思いをめぐらせながら。

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