降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。
「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」
そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。
「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。
《連載第53回》次世代のクリエイターを育成。岡山フィルムプロジェクト最新情報!
みなさん、こんにちは。
岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。
まだまだ暑い日が続きそうですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は現在、複数作品のロケ誘致やロケ調整に向けて、地元の皆様にご協力頂けるように、各所へ出向き相談して、「どうやったら出来るかを一緒に考えて欲しいです」と想いを伝えて地域を巻き込みながら事業を進めています。
涼しくなっても、気持ちは常に熱苦しいほど滾らせて県内各所を飛び回ります!
さて、今回は第50回でご紹介した「岡山フィルムプロジェクト」の最新情報について触れたいと思います。
改めて、「岡山フィルムプロジェクト」とは、⻑編映画『ReTune(リチューン)』と、短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』の2作品の制作を中⼼に、岡⼭県の地域活性化と次世代クリエイターの育成を⽬指す取り組みです。
地域企業やクリエイターなど幅広い層の方々がサポートしながら、地元の学生を中心として、「全体統括・総務」「産業開発・プロモーション」「制作支援」といった3つの部会からなる実行委員会を立ち上げ、事業を進めています。

こうした中で、プロジェクトの⼀環で制作された短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』が2026年1月16日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国の劇場で2週間限定上映が決定し情報解禁されています。
また、全国公開に先立ち、学生主体で企画・運営する「岡⼭フィルムプロジェクト上映祭」にて岡山での先行上映も決定しました。

短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』は、第78回カンヌ国際映画祭受賞スペシャル・メンション受賞作品であるアドナン・アル・ラジーブ監督『ALI』、公募作品の節⽥朋⼀郎監督『愛⾻』、廣⽥耕平監督『ラの♯に恋をして』、安藤春監督『CUT!』、そして、岡山県内で撮影が行われた、松田美由紀監督『カラノウツワ』、MEGUMIさんプロデュースの佐渡恵理監督『The Breath of the Blue Whale』の6つの短編作品が名を連ねています。
そして、学生たちがプロのクリエイターと一緒にワークショップで作成した、岡山県地域特別制作作品『喜八』のお披露目も控えており、ワクワクが止まらないラインナップとなっています。
当協議会では、『カラノウツワ』、『The Breath of the Blue Whale』、『喜八』のロケ支援を行いました。その様子については、次回詳しくお話したいと思います。
2025年11月に開催される岡山フィルムプロジェクトの集大成となる「岡山フィルムプロジェクト上映会」では、『MIRRORLIAR FILMS Season8』の完成披露上映を中心に多彩なプログラムが予定されているとのこと!
スケジュールや登壇ゲスト等の詳細については、10月中旬に『MIRRORLIAR FILMS』公式HPおよび岡⼭フィルムプロジェクト公式HP等で発表される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
会場で、光り輝く若手やそんな彼らを全力でサポートする企業やクリエイターの方々の雄姿をご覧いただきたいと思います。
【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子
矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに
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