「ファジアーノ」の名前の由来はもちろん…
ご存知の方も多いとは思いますが「ファジアーノ(FAGIANO)」という言葉は、イタリア語で「雉(キジ)」を意味をします。
岡山ゆかりの桃太郎伝説に登場する雉からその名がつけられました(岡山の県鳥が雉であることも由来のひとつです)。
Jリーグの規約により、チーム名には必ず地域名を入れなければなりません。そのため「岡山」を加えた『ファジアーノ岡山』というクラブ名で活動をしています。
ちなみにクラブカラーは、雉の目の周りの色にちなんで、鮮やかなワインレッド(通称:ファジレッド)を採用しています。
他クラブのチーム名の由来も知っていますか?
ここで他クラブの名前の由来に目を向けてみたいと思います。
まずは茨城県水戸市を拠点に活動する「水戸ホーリーホック」。「ホーリーホック」は英語で葵(あおい)という意味です。水戸といえば徳川御三家のひとつ。徳川家だけが許された三つ葉葵の家紋から、その名がつけられています。
さらに山梨県甲府市を拠点とする「ヴァンフォーレ甲府」がその名の由来とするのは、武田信玄の「風林火山」。フランス語でヴァン=風、フォーレ=林で、その2つを組合せています。
そしてJ1チームの「北海道コンサドーレ札幌」は…。コンサドーレの「コンサド」を逆から読んでみてください。そうです。北海道民を表す愛称として耳にする「道産子(ドサンコ)」となりますね。それに応援や激励に使われる言葉「オーレ」を組合せてクラブ名としています。
世界のチームの名称にも地域の名前が!
世界のプロスポーツクラブの名前に目を向けてみると「マンチェスター・ユナイテッド(サッカー)」「レアル・マドリード(サッカー)」「ニューヨーク・ヤンキース(野球)」「サンフランシスコ・49ers(フットボール)」「シカゴ・ブルズ(バスケットボール)」などなど。
競技の種類を問わず、やはり地域名が入っています。
また「ベルリン・フィル」や「オックスフォード大学」など、各地域にはその地域を代表するプロスポーツクラブや大学、オーケストラ、美術館があります。
それらの存在がその地域のプレゼンス(存在感)を際立たせていて、そこで暮らす人々の誇りとなっています。
例えばシアトル。人口は約70万人超。岡山市の人口とほとんど変わらない規模の街ですが、シアトルという街の名前をご存じない方はほとんどいないのではないかと思います。
それを日本に知らしめた要因のひとつに、イチロー選手(当時)が在籍していた「シアトルマリナーズ」の存在があります。それほどにスポーツチームの存在や活躍は、地域の名前を世界に知ってもらえる「力」を持っているのです。
「Okayama」が世界で知られる街になる日
『ファジアーノ岡山』が素晴らしい結果を残す。または有名選手が加入したり、チームや選手たちが活躍してくれることで、日本全国に岡山の名をとどろかせることが可能です。
さらにその活躍の舞台が日本を超える場合には、海外でのOkayamaのプレゼンスを上げることにも貢献できるはずです。
私たちも、このクラブが活躍することで全国に知られ、岡山に縁のある方にとって誇りとなる、そんな存在になることを目指しています。
今回はクラブ名を題材に、クラブが目指すことのひとつをご理解いただけたらと思い、その名の由来について紹介しました。キーワードは「岡山」です。岡山で活動するクラブであることをぶらさずこれからもクラブ運営してまいります。
岡山の誇りとなる存在になるべく、このチーム名を背負い、試合終了のホイッスルが鳴るまで全力で走り切る岡山の選手たち。来季も懸命にがんばります。そんな彼らの姿を観に、ぜひ一度スタジアムに来て下さい!
これでもかというほどに岡山を感じられる場所とは…
岡山を背負い、勝利を目指してひたむきに戦う選手の姿と、その選手たちを後押しするためにサポーターの皆さんが何度も「岡山!」「岡山!」と応援する声を体感することができるスタジアムは、岡山に縁のある方ならこれでもかというほどに「この地域にアイデンティティを持つこと」を実感していたただける場所だと思っています。
ぜひホームゲームにお越しいただき、「岡山」を感じていただきたいです。