
茶文化の残る倉敷市玉島に1971年に創業。今も開店前から長い行列ができるほど愛され続ける名物おはぎは、幅約5センチの俵型で、「あんこおはぎ」も「きなこおはぎ」も1個80円の安さ。人気の理由はそれだけではない。

「いくつでも食べられそう」な程よい甘さのあんこが、「また食べたい」と思わせるからだ。その味は、先代が「安心安全な材料で作りたい」と、材料選びから配合、小豆の炊き方まで何度も条件を変えて試行錯誤を重ねた成果でもある。小豆は、極小粒でつぶれにくい北海道産小豆を厳選して使用。早朝4時から仕込みを始め、ていねいにあくを除きながら砂糖を加えて煮ること約5時間。つややかに炊けたあんこに、粒感を残して蒸し上がったもち米をのせ、女性職人たちが優しく包んでいく。

開店直後は出来たてほやほやが購入でき、連日ほぼ2時間で完売。今も続けるこの手仕事が、変わらない「玉島おやつ」の味を支えている。
この記事が掲載されているのはオセラ133号「あんことカスタード」。

どこか懐かしくて口にするとほっとする、あんこやカスタードのおやつ。 名店のどら焼きや大判焼きをはじめ、カフェで愉しむ新感覚のあんこスウィーツ、 こだわりが詰まった名物シュークリームに、岡山県民が愛してやまないあのワッフル…。
寛ぎの時間のお供にも、大切な人への手土産にも、ぴったりなおやつが見つかるはずです。
雑誌の購入はこちらから! 県下の書店、コンビニでもご購入いただけます。
<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>
※掲載の情報は、掲載開始(取材・原稿作成)時点のものです。状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、利用前には必ずご確認ください