岡山の食通たちに愛され、惜しまれつつその歴史に幕を下ろした岡山の寿司の名門・『魚正』。二代目女将の長男・山本寛さんが、その味の真髄と技を受け継ぎ、2019年に心機一転開いたのが当店だ。『魚正』名物だった穴子や玉子焼きはもちろん、ネタは下津井のタコ、タイ、キス、赤貝など瀬戸内の旬の魚が中心。寝かさず生で提供するものも多く、小ダイやママカリの締め加減も絶妙だ。造りの盛合せとにぎり15、16貫が備前焼で供される「おまかせにぎり」6600円～（昼）は、質・量ともに満足感のある内容。初めて高級店を訪れる客でも、敷居が高すぎず、寿司の醍醐味が感じられる店として注目を集めている。

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