
井原市と笠岡市の境あたり。のどかな山里の風景に囲まれて佇むのが『里山工房 和菓子たむら』。「空気がきれいで水がおいしいこの地は、和菓子作りに最適です」。そう話すのは、創業者である父・田村駿逸さんから3年前に受け継いだ当店で、販売や情報発信などに力を注ぐ息子の雅博さん。
和菓子作りは、この道20年の弟・隆志さんと駿逸さんが担う。

そんな当店の代表菓のひとつがどら焼きの「たむらのみかさ」。岡山県産小麦粉と井原産の卵などを使って、しっとり
もっちりとした食感に焼き上げた皮で、その希少性から「赤いダイヤ」とも称される備中大納言を用い、3日間かけて完成させた粒あんを挟んだ自慢のひと品。

「備中大納言は和菓子界ではよく知られていますが、地元では知らない方も少なくありません。ほかにも岡山にはいい食材がたくさんあるのに、埋もれていることが多い。和菓子を通じて発信していきたいと思っています」と、雅博さんは力強く話してくれた。
この記事が掲載されているのはオセラ133号「あんことカスタード」。

どこか懐かしくて口にするとほっとする、あんこやカスタードのおやつ。 名店のどら焼きや大判焼きをはじめ、カフェで愉しむ新感覚のあんこスウィーツ、 こだわりが詰まった名物シュークリームに、岡山県民が愛してやまないあのワッフル…。
寛ぎの時間のお供にも、大切な人への手土産にも、ぴったりなおやつが見つかるはずです。
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