総社市の会議所通りから一本入った路地裏に、県下の実力店で腕を磨いた店主が、2021年3月にオープンさせたラーメン店。つるりと滑らかなのど越しの自家製麺を主役に、塩としょうゆ2種類のラーメンを用意している。ベースとなるスープには鶏ガラとコンブやサンマ、3種類のカツオといった魚介を合わせ、しっかりとうま味を感じる仕上がりに。「エッジを効かせるのではなく、いつまでも飽きない味を目指した」という店主の言葉どおり、ひと口目はあっさり。食べ進めるごとに、だしによって深みを増した味がじんわりと広がる。希少な粉を使い、配合は企業秘密という自家製麺は、絹のようなつややかな見た目ともっちりとした食感が特徴だ。「塩そば」780円は、特製のブレンド塩を、宍道湖産シジミや熊本県産アサリを使ってじっくりとった和風だしと合わせることで、奥行きのあるまろやかな味に。しょうゆ味の「中華そば」780円は、4種類のしょうゆを使うことでバランスのとれたおいしさを実現している。低温調理した食べ応えのある豚バラチャーシューをはじめ、極厚メンマも自家製だ。「つけ麺」880円（平日限定10食）も評判で、今後は鶏白湯をはじめ多彩な限定ラーメンにも挑戦していくそう。目の離せない一軒になりそうだ。横に長い店内で、座席はカウンター席のみ。未就学児は入店不可なので注意を。

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