岡山ICの北に広がる住宅街のなかに佇むのは、イタリア・ミラノ出身のマテオ・ボニッツォーニさんが営むイタリアンカフェ。5年前、妻の故郷・岡山市へ移住。自分で野菜を作りながら、イタリア料理を振る舞いたいと、畑付きの古民家を探し、今の場所に2年前に開店させた。1年半かけて、マテオさんが改築を手がけた店内は、欄間や障子の桟など日本家屋の趣を残しながらも、スタイリッシュにリノベーションされている。南向きに開かれた広々した座敷は、縁側から日差しが入り、うたた寝したくなるほどの心地よさだ。そんな空間で味わえるのは、故郷の母親仕込みの家庭料理。ランチは、メインが4種類から選べる3コースを用意。この日の「中セット」1600円は、「ニンジンのスープ」や「ブロッコリーのフリッタータ」をはじめ自家栽培の野菜をたっぷり使った前菜、「ラザニア」、ボリュームたっぷりの「ティラミス」、「アイスコーヒー」をセットに。「ラザニア」の生地やフォカッチャは、すべて手作りにこだわり、どれも素材の味を生かした優しい味付け。自家栽培やご近所からもらった旬の野菜がふんだんに使われているのも嬉しい。また、晴れた日は、庭先で食事もできるとか。これからの季節、暖かな陽気の中でゆるりとイタリアンランチを愉しんでほしい。

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