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《白十字 藤田店》進化を続ける伝統の味「白十字」のワッフル。

  • 情報掲載日:2025.03.12
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

白十字 藤田店

「素朴なおいしさ」で県民を魅了し続けるレジェンド的岡山銘菓。
岡山でワッフルといえば、格子柄のベルギーワッフルではなく、小判型のこちら。ふわふわのカステラで、たっぷりのカスタードを挟んだ『白十字』のワッフルだ。

考案したのは、創業者・二木寅二氏。今から約70年前、洋菓子店開業にあたり名物を考えていた寅二氏が、ワッフルの金型を見つけ、どら焼きをヒントに生み出したという。まだ洋菓子が目新しかった時代、洒落た見た目とおいしさは瞬く間に評判となり、特別感のあるおやつとして、さらには人気の手土産としても定着。

今や世代を超え、誰もが幼い頃から慣れ親しみ、愛してやまない不動のロングセラーとなっている。

白十字 藤田店

不変的な存在に思えるワッフルだが、約10年前に大きな転換期があった。常温保存から要冷蔵となり、個包装のパッケージに。

真空急速冷却ができる蒸気釜を導入したことで、カスタードはフランス菓子らしい密度の高い食感へと変わった。二木正芳社長は「賛否両論ありましたが、『違う商品みたい』というお客さまのお声が一番胸に刺さりました」と、当時を振り返る。

白十字 藤田店

初期のレシピを紐解き、記憶を頼りに思い出の味を再現。
今年11月「元祖ワッフルの復刻」というニュースで、話題を集めた同社。「創業時の『あの味』を、もう一度お届けしたい」という思いをひとつに、二木社長と工場長の山本さんは、5年以上も前から計画を進めていたという。当時の職人を訪ね、初期のレシピや技術をヒアリング。

「分量が匁で表記されていたり、材料や設備も今とは異なる状況で、全く同じにはなりませんが、試行錯誤を繰り返しながら記憶の味わいに近づけました」と山本さん。シンプルな素材を厳選するだけでなく、「思い出に寄り添う味」を大切に、工程の多い銅釜製法を採用した。

入念に炊き上げるフランスのカスタードに対し「日本で受け継がれてきたカスタードは、炊き上がった瞬間に火を止める。お母さんの手作りのような、懐かしくて優しい味わいが、『白十字』のワッフルに合うんです」。「次世代へ伝えたいおいしさ」と真正面から向き合い、早朝3時から工房に立つ。作り手の温かな思いも、一緒に味わいたい。

この記事が掲載されているのはオセラ133号「あんことカスタード」。


どこか懐かしくて口にするとほっとする、あんこやカスタードのおやつ。 名店のどら焼きや大判焼きをはじめ、カフェで愉しむ新感覚のあんこスウィーツ、 こだわりが詰まった名物シュークリームに、岡山県民が愛してやまないあのワッフル…。 
寛ぎの時間のお供にも、大切な人への手土産にも、ぴったりなおやつが見つかるはずです。

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