小さな案内板を目印に、クルマ一台がやっと通れる細道の先にある『Glycine9』。祖父母の家を活用し、厨房だけをリノベーションした一軒家レストランだ。靴を脱いで上がるのが「友人の家を訪ねるみたいに、肩ひじ張らずに料理を愉しめた」と、ゲストに寛ぎ感をもたらしている。オーナーシェフの工藤憲一さんは東京のレストランを皮切りに、岡山のホテルやフレンチの名店、本場フランスの星付きレストランでも学んだ経歴を持つ。提供するのは基本に裏付けされた技術と、自由な発想でアレンジを加えた「自然派創作フレンチ」。母親が育てた野菜や近隣農家の青果、日生町の市場で自ら仕入れる魚介、そして極力県内産を選ぶ肉などを用い、もてなしの心で仕上げていく。素材自体の滋味を堪能できる優しい味わいが特徴だ。ランチは2530円と3630円の2コースを用意。調理から接客までのすべてをひとりで行なっているので、なるべく予約を。

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