岡山のラーメンを愛する、ラーメンブロガーの大盛りアニキです。過去に2年間、連載でお世話になったこのWEBサイトに約1年ぶりに舞い戻っておりますよ。今回は前・後編の2回にわたって「この夏食べたい! 期間限定ラーメン」をご紹介中でして、普段はデフォメニューばかり食べているこのワタクシが、今回は限定メニューばかりを食べ歩いてるってわけです。前・後編で合わせて12軒! この時期しか食べられない味わいを求めて、今回もプレイボォーーーーーゥル!
麺屋 だご/旨ダレSOBA 冷 (800円)
夏の『だご』では彩りも鮮やかな、野菜たっぶりの「ベジそば」が名物でした。が、「仕込みが大変」「盛り付けをする奥さんの負担大」「年々盛りつけがエスカレートして大変なことに!」などの理由で販売終了したのが2017年のこと。そして今年。再開を祈る熱心なファンの要望に応えようと「今できる最大限の誠意です!」という言葉とともに登場したのがこちらのメニューです! 野菜の数は絞り込んだものの、地元食材を多用することで鮮度はさらにアップ。「ベジそば」のサムシングは残しつつのビジュアルで、『だご』らしさあふれる一杯に仕上がっています。タレは以前のものにゴマの風味を加えてバージョンアップされ、麺はこのラーメンのために少し太めで絡みのよい長めのものを注文して…って、全然手間が軽減できてないよ。むしろ大変なままじゃん! なにせ「岡山で、ほかにないものを」というご主人のこだわりが半端じゃないんです。自慢のタレをかけてどうぞ。酢を入れての味変もOK。
Information
麺屋 だご
- 住所
- 岡山市北区鹿田町1-7-19 [MAP]
- 電話番号
- 086-234-1233
- 営業時間
- 11:30~14:00/18:00~21:00 ※スープがなくなり次第終了、日曜は昼営業のみ
- 休み
- 土曜・祝日
- 席数
- 22席
麺王/激辛王 (850円)
ネーミングからしてヤバげなのが、徳島ラーメンで有名な『麺王』の「激辛王」。まさしく「王の中の王」の名にふさわしく、スープの色だけでもレッドゾーンに突入ですね。お店の青木さんにお話を伺うと「ただ辛いだけならできるんです。でも、その奥から旨みの出てくるようなものに…という思いからメニュー開発をしました。ベースは徳島ラーメンと同じですが、しょうゆダレを変更して…。結果、対極的なものができましたね!」と自信の程がうかがえるコメント。誰もこれを徳島ラーメンベースだなんて思いませんよ。ひと口食べようとした瞬間、「タオル持参じゃないんですか?」と青木さん。汗が吹き出ますか?! まずはスープから。非常に旨みがあっておいしい。と思った瞬間、辛さの猛追撃が! まさに「辛さのリアル鬼ごっこ」状態です。注目はピンクの唐辛子麺で、ハバネロパウダーが練りこまれてヤバさ倍増。なので徳島風にトッピング無料の卵を入れてまろやかにしました。辛かった! でも確かに奥から旨みが!
Information
麺王 岡山駅前店
- 住所
- 岡山市北区駅前町1-1-119 [MAP]
- 電話番号
- 086-227-0086
- 営業時間
- 11:00~24:00
- 席数
- 26席
- 系列店
- 〈青江店〉
岡山市北区神田町2-5-31 086-221-2332 営11:00~24:00 駐車場15台 29席 - 系列店
- 〈倉敷中庄店〉
倉敷市松島1139-2 086-476-3200 営11:00~24:00 駐車場32台(共用) 42席
ラーメン食楽/ざる麺 (小盛500円/中盛600円/大盛700円)
倉敷の『食楽』にやってきました。野菜たっぷりガッツリ系、近年は「魔王」「大魔王」などの激辛メニューで有名ですね。きっと夏メニューは「氷魔王」「凍女王」など、レリゴー名な「冷やしガッツリ」or「冷やし激辛」…ではない! 「約5年前からの定番です。見た目はどことなくそうめんに似ていますが、麺が決定的に違うので…」と平山オーナー。写真は中盛で、これで2玉とはかなりのボリューム感! 「しっかり食べていただくのがウチの流儀ですから。小盛(1玉)も中盛(2玉)も大盛(3玉)も、替え玉(1玉)付です」。この半分の量が(並盛時)プラスで付きますか?! ひと口食べると、確かに麺の風味がそうめんとは全然違います。ザルそばともまた違います。これは圧倒的にラーメン! しかし具材は思い切りましたねー。わさびとショウガとゴマとネギと…。「そこはシンプルに。麺をしっかり味わっていただこうと。タレが薄くなったら替えをお持ちしますよ」。相変わらずサービス精神旺盛にも程がありすぎ!
Information
ラーメン食楽
- 住所
- 倉敷市吉岡412-5 [MAP]
- 電話番号
- 086-422-3777
- 営業時間
- 11:00~15:00 (OS14:45)/18:00~22:00 (OS21:45) ※水曜は昼のみ
- 席数
- 33席
- 駐車場
- 12台
烏城/汁なし担々麺 (並750円/大850円)
つけ麺の『烏城』さん。昨年大ヒットを飛ばし「昨年食べに行った者ですが、今年はまだですか?」などの問合せ電話も多数だった「汁なし担々麺」が2年連続での登場です。前回はデフォで卵黄がのっていましたが、「辛いもの愛好家」から「マイルドになりすぎる」との意見があったそうで、今回はトッピング式に。さらなるヴァージョンアップを目指し、麺の厚さや加水率を改良。精肉店に頼んで粗挽きにした豚そぼろをメインに、小松菜とネギ、ゴマダレ&特製ダレが、丼に彩りを添えています。特製ダレはラー油をベースに、カシューナッツやピーナッツ、フライドガーリックにフライドオニオン、トウガラシに山椒を加えたオリジナルブレンド! 粗引きそぼろにうまく絡んで「歯ごたえある具感」を醸し出してますね。ご主人の三宅さんが「『つけ麺』とはまったく別物です!」と断言される通り確かに異なるアプローチではありますが、「旨みを大切に」という「烏城スピリッツ」宿る一杯です。見た目も味わいもすばらしい。
Information
烏城
- 住所
- 岡山市北区伊福町3-6-1 KTMビル1階 [MAP]
- 電話番号
- 086-254-5959
- 営業時間
- 11:00~14:00/17:00~21:00 ※日曜、祝日は昼のみで~15:00
- 休み
- 不定
- 席数
- 12席
- 駐車場
- 2台
麺処 ぐり虎 本店/昆布水 端麗つけ麺(800円)
近ごろ話題の「昆布水 端麗つけ麺」です。初めてこのお店にお邪魔したときに驚いたのは、その麺のおいしさ。もちろん、それに負けない力強さのスープがあればこそ麺が引き立つのですが、今回のメニューはその麺が「昆布水」に浸けられた状態で提供されます。まずは、麺の風味と昆布の香りを楽しむため、写真左手前の「藻塩(もじお)」を麺の上に振りかけて食べてみます。最初はあえてスープ(つけダレ)にはつけないで食べるんですよ。これはさながら昆布と藻と麺が波打ち際から攻めてくるような味わいです! 高揚した気分が少し落ち着いたところで、しょうゆベースのスープでいただきましょう。テイストが一気にチェンジですね。写真では分かりませんが、スープの底にはスモークした豚バラチャーシューがごろりと。風味豊かでいいですね。麺の上には真空低温調理ロゼ色チャーシューが載っているので、2種類のチャーシューが楽しめるのですね。麺が終わったら昆布水を入れてのスープ割りを。1杯で3度おいしいです!
Information
麺処 ぐり虎 本店
- 住所
- 岡山市北区内山下1-12-7廣瀬ヴィルヌープ1階 [MAP]
- 電話番号
- 086-231-1838
- 営業時間
- 11:00~14:30/17:00~21:00
- 休み
- 火曜
- 席数
- 16席
麺家 地養/冷やしつけそば (880円)
考えてみれば、夏の定番であるこのメニューを食べるのは初かも。「かつおのうまみのきいた地養そば」780円か「地養そば」780円を頼むことが多いのですが、「ここにきたらつけめん!」という熱心なファンの方も多数だそうです。通常はつけダレが石鍋で提供される「特製つけめん(つけあつorつけひや)」980円ですが、この時期はひやひやの「冷やしつけそば」が人気! つけめんは麺が太いので若干時間が必要で、しばし待つとやってきました! ファーストインプレッションとしては、タレの粘度が強くて超濃厚! つけダレなので濃いのは当然としても、こちらの濃度はかなりのものですわ。オリジナルの「地養そば」のスープとは製法が異なるそうで、違った「地養」の味が楽しめますね。豚骨をベースに魚介がたっぷり加えられていますが、タレの器に盛られたネギの下には魚粉がさらに大量にオン。まさに大漁です。麺はモッチリタイプで「食べた感」もたっぷり。ごまかしのきかない直球の一杯をご賞味あれ。
Information
麺家 地養
- 住所
- 岡山市北区中仙道2-25-7 [MAP]
- 電話番号
- 086-805-6120
- 営業時間
- 11:00~22:00
- 休み
- 不定
- 席数
- 59席
- 駐車場
- 16台