普段はバリバリ働いている(と思いたい)けど、男性に対してはかなり夢見がちなアラサー妄想女子「さえき」。最近、結婚も気になるちょっと微妙なお年頃。
そんな私が「このお店に一緒に来たいのはこんな人?」「こんな人に誘われてこの店に行きたい…」といった妄想とともに、素敵なお店を紹介していきます。
「そういえばどこ中なん?」。ご当地あるあるネタから話題を広げたい、そんな手軽な下心が見え透いた質問は苦手です。というのも私は他県出身者。どこの中学校か聞かれても話題が広がるはずがなく、どちらかといえば余計な気を使わせちゃうタイプだからです。そんな困った質問に助け船を出してくれたのは、他県に近いイメージのある県北出身者の彼。寒い地域の人は優しい人が多いっておばあちゃんが言ってました(津山や美作で寒いって言うなと出身の友達には叱られますが、なにせ私は温暖な県の出身なので寒さには弱いんです)。図体の大きなタイプは正直、「ノー眼中」だったんですが、分厚い胸板もたまにはいいかも。上腕二頭筋に浮いたぶっとい血管も、中身とのギャップでほほえましくうけとることができます。
こういう口ベタなタイプはたとえLINEを交換しても、「そうなんだ」「うん」とか5文字以内の返信が多いのは、過去の経験からわかっています。そういうことにいちいち悲しんでいたら、2回目のデートはないわけで。たとえ相手にどうかと思われても、「好きって言わなきゃ振られない!」。そんな精神でアタックあるのみ。
無事にデートにこぎつけたら、次はお店選び。彼から何かを引き出そうと思ったら、「地元のソウルフードで攻めたらいいんじゃない?」と安易な考えで県北の料理が食べられるお店を探します。
見つけたのは、岡山市内では珍しい「津山ホルモンうどん」が食べられる居酒屋『KITAYAMA』さん。こちらはよくある「津山風」ではなく、津山市に本店があるからこそ、「津山ホルモンうどん研究会」に認定された味が楽しめるんです。またほかにも聞きなれないメニューがたくさんそろっていて、こりゃ行ってみるしかない!
こちらはお座敷でゆったりとくつろいでもよし、向かうあう形の2人席で親密さを増してもよし。私のおすすめの会話が弾むであろうカウンター席もちゃんと用意されているあたり、かゆいところに手が届くお店です。明るい店長さんは津山出身。最近の悩みは、定休日にしか飲み歩けないというだけあって酒豪な雰囲気がプンプンいたします。本日のおすすめが書かれた手書きのメニューには、ボリューム満点な肉料理から新鮮な魚介を使った刺身までずらり。どんな要望にも応えられる品ぞろえの多さも魅力です。また店の奥には、岡山でも珍しい「フローズン生」の機械が…。
定番の「津山極上ホルモンうどん」950円はもちもちとした麺と、たっぷりのぷりぷりのホルモンが…予想を裏切らず、タレはもちろん特徴である甘辛い食欲をそそる味です。こちらのお店では隠し味に柚子の果汁をくわえているんだとか。どうりであと味がさっぱりなはずだ!
店の前に掲げられた「津山ホルモンうどん研究会」認定の旗に間違いなし! ボリューム満点だけど、ついお箸がとまらなくてペロリと平らげちゃいました。そして「名物 牛干し肉」842円もオーダー。噛むほどに口の中にうま味が広がって、これはお酒が進む味です。ジャーキーとは違う独特の味わいにクセになる人も多いとか。もぐもぐしてはグビっとお酒を、またもぐもぐしてはグビっと…。エンドレスに楽しめちゃいます。
色々な味がそろってビジュアル的にもかわいい「KIRIN一番搾り生ビール de フローズン生ビールカクテル」540円も頼んでみました。インスタについあげたくなるような見た目に女子の心はキュンとします。
ところで、地元トークができないというハンデ、どう解決したらいいのかが最近の食事会での悩みです。教えてください先輩~!
☆じゃいこ先輩(既婚&一児の母)からさえきへ。
がっつり地元出身の私には、理解してあげられない悩みだねえ。
でも、さえきぐらいのアラサーの大人になって「何中学出身!」から会話が広がることってそんなになくない? 高校生ならまだしも…ねえ。
だから、さえきの悩みは悩む必要がないよ!
それより、うどん県出身っていうのは「いいネタ」だと思うけどなあ。
「うどん巡り、一緒にしない?」とか、めっちゃいい誘い文句じゃん。
使いなよ~。
あ、もし、万が一、さえきがこのまま60代ぐらいまで婚活してたとしたら
「八十八か所巡り、一緒にしない?」って誘い文句を変えてもいいかもね(笑)。
Information
津山城下町 KITAYAMA
- 住所
- 岡山市北区幸町8-8 [MAP]
- 電話番号
- 086-233-0911
- 営業時間
- 17:00~24:00(OS23:30)
- 休み
- 日曜
- 席数
- 60席
- 駐車場
- なし