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《総社市/岡山県立大学》地域と大学がつながる一日。『OPUフォーラム』参加レポート。

  • 情報掲載日:2025.06.17
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

『OPUフォーラム』に「Webタウン情報おかやま」編集部が参加して来ました!

大学なんて、在校生じゃないとなかなか敷地に入るきっかけがないですよね。でも大体の大学で年に数回、一般の人にも開放しているイベントが設けられています。そんなイベントが5月30日に岡山県立大学で行われていたので、参加して来ました!

岡山県立大学があるのは、総社市にある緑豊かでのどかな田園地帯。5月29日の開学記念日に近い5月30日に、地域の人々に大学の研究成果を展示・発表するイベント「OPUフォーラム2025」が行われました。

高度なものから身近なものまで、多彩な研究発表が。

保健福祉学部、情報工学部、デザイン学部を有する、令和5年に30周年を迎えた岡山県立大学。今年は「コラボOK,こらぼっけぇ! 研究の力が交わる,新たな未来へ」をテーマに、地域や企業、行政とコラボした研究の成果がボード展示で発表されていました。時間によっては教授や学生の説明を聞ける時間も。

AIに関わる研究や、教育や看護、ITなど、「さすが大学!」な高度な研究もありましたが、観光や美術、食に関することなど身近な内容のものもあり、興味のあるものはじっくり見て回り、知的刺激を受けることができるイベントだなと感じました。

▲JR服部駅から徒歩約5分で大学へ

保健福祉学部・栄養学科の田中晃一教授の研究室が発表していたのは、倉敷の歴史にも関わり深い倉敷綿花から野生酵母を取り出し、食べ物に活用できないかという研究。服に使う綿を? 酵母に? 不思議な感じがしますが、最終的に綿花酵母を使ってクラフトビールやワイン、パンまで作ることができたというから驚きです。

展示ではその研究の過程や成果などがボードに書かれていました。

現場にいた田中教授に話を聞くと、岡山県内の特産品から酵母を取り出して活用する研究を数多く手がけられていて、白桃やメロン、備前市頭島で栽培されたオリーブ、高梁市産もちむぎ、岡山市西大寺産くろがねもちからの酵母を取り出した実績が。それらの酵母を使ってそれぞれの地のご当地クラフトビールも生み出されています。

▲倉敷綿花から酵母を取り出す研究を主導した栄養学科の田中教授

大学や地域に関連した食を楽しめるブースも!

「OPUフォーラム2025」では、そんな発酵微生物学研究室が関わった酵母を使ったパンを販売するコーナーも。人気パン店『NARS BAKERY』(倉敷市)が研究室と共同開発して、白桃、メロン、倉敷綿花を使ったメロンパンや食パン、塩パンなどが販売されていました。

いくつか買ってみたのですが、白桃やメロンの風味があるというわけではないものの、白桃やメロン、綿花の発酵の力でこのパンがふくらんだと思うと感慨深くなります。もちもちした食感は酵母のせいか、はたまた『NARS BAKERY』の製法のせいでしょうか。
『NARS BAKERY』ではこれらの酵母を使ったメロンパンや食パンは店でも販売していることもあるそうなので、気になる方は店をのぞいてみてくださいね。

『NARS BAKERY』の出店では発酵微生物学研究室の学生が販売していたのですが、同じように学生主体で出店をしていたのが『OPU cafe lab.』です。

コーヒー好きの県立大生が集まったサークルのみんなで参加しているこちらは、総社市にある『珈琲焙煎所 豆Lab.』に焙煎を依頼し、このイベントで初出しのコーヒー2種類を加えた4種類のコーヒーを提供しています。

新作は、酸味おさえめの中煎りの「温」(ura)と、カフェオレに合うような味わいにした「路」(kibiji)。イベントではコーヒーの注文ごとに心をこめてドリップしたり販売したりと活動していました。

私はカフェオレを注文。まろやかなミルクに合うコーヒーでしたよ。

そのほかにも新見市や矢掛町などの周辺地域のグルメが味わえるブースや栄養学科の学生が手がけるカレーを提供するブースなど、地域や大学に絡んだ食を楽しめるコーナーもあり、昼くらいには売り切れる店もあり大人気でした。

講堂では、京都大学総合博物館の塩瀬准教授によるためになる無料の特別講演はじめ、学生主体の発表展示が行われていたり、これがなかなか興味深く、日常では触れ合わない知識や発見を得る時間になりました。

岡山県立大学では、この5月下旬の「OPUフォーラム」のほかに、8月には公開講座、11月には大学祭と、一般の人が校内に入って見学できるイベントが年に数回設けられています。

実は、学食は通常から一般の人も訪れるらしいですよ。緑豊かな大学の見学ついでに学食でランチも楽しそうですね!

こういう貴重な機会を見つけて、大学に訪れてみるのはいかがでしょうか。

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