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人工的に雨季・乾季を作り出し生育環境を整えたハウス内で育つ、コーヒーの木のオーナーになれる制度も受付中とか。[食]有機栽培コーヒーの味わいを広めるとともに新産業の創出を目指す。近年、地球温暖化の影響で「コーヒーベルト」と呼ばれる栽培適地は二〇五〇年までに半減するといわれている。そんななか、岡山でコーヒーの木の有機栽培を成功させたのが同農園。「日本に輸入されるコーヒー豆の多くは、栽培時や搬送時の燻蒸処理に農薬が使われています」。そう話す会長の山本耕祐さんは、約一五年前に、長年コーヒーの木の有機栽培を研究し続ける大学教授と出会い、その研究室で有機栽培コーヒーを初めて口にした。えぐみのないクリアな苦さに驚いた山本さんは、ビジネスとしての可能性をも見出し、栽培を決意したという。育てているのは、高級なアラビカ種の原種・ティピカ。コーヒーベルトでさえ育てるのが難しいとされる希少種だ。発芽環境や栽培方法などを教授とともに試行錯誤し、二〇二二年に初収穫を果たした山本さんの次なる目標は、これまで日本になかったコーヒー産業の創出。それに向けた苗の販売と栽培ノウハウの提供は、すでに全国三〇か所に広がっている。1.ジャスミンのような香りがするコーヒーの花。2.ティピカは、マイルドな苦味と酸味が特長。今春、直売所がオープンする。3.県内外4か所で約3600本の木や苗を栽培。やまこうコーヒー農園岡山市北区下土田270-21086-236-9922https://www.yamakoufarm.co.jp/1より詳しい情報は公式HPから23「衣・食・住」から「SDGs」