おかやまの病院2021[全県版]

かかりつけの病院、あなたにはありますか? 日々の暮らしのなかで突然襲ってくる、病気や事故。いざというときに頼りになる病院や先生がいると、万が一のときにも安心です。でも意外と地元の病院の情報を知らない方も多いのではないでしょうか。『月刊タウン情報おかやま』が地元「岡山」にこだわり、医療情報をまとめました。いざというときのため、お役に立てれば幸いです。


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代表理事藤井大温一般財団法人タイオン奨学基金在宅特化型調剤薬局と有料老人ホーム相談事業を運営する「株式会社タイオン365」代表取締役。前職ではドラッグストアに勤務しており、薬剤師としての現場経験も長い。薬学部薬学科5年生河野雅江就実大学幼いころから祖母が病気で苦しむ姿を見て、自分も病気の人を支えたい」と思うようになったことが薬学部を目指すきっかけに。将来は医薬品の研究職への道も考えているそう。薬学部長塩田澄子就実大学岡山大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修士課程修了。2001年博士号を取得し、2003年就実大学薬学部に着任。2019年から薬学部長として大学運営にも携わる。専門は感染症学など。藤井近年、薬剤師の職能や職域が拡大し、慢性的な人材不足が続いています。その現状を解消し、ひとりでも多くの優秀な薬剤師を育成したいとの思いから、薬学の道へ進む学生を資金面から支える「タイオン奨学基金」を2017年に設立しました。これは返還義務のない完全給付型奨学金で、卒業後の特定企業への入社義務も発生しません。ほかの奨学制度との併用も可能です。対象は、①薬学部薬学科に在籍しており、本人もしくは保護者が岡山県内に在住していること。②人物・学力ともに優れ、かつ向上心があり、日本国籍を有すること。としています。募集は1年生を対象に年間10名程度。大学入学後の申請により、学生の成績や親の収入などを総合的に審査・選考したうえで決定。月額3万円を6年間支給しています。塩田就実大学では、のべ43人の学生が「タイオン奨学基金」を利用させていただいています。親族以外の人に、「薬剤師になること」を支えてもらっているということがとても心強く、学生の勉強に対するモチベーションアップにもつながっていると思っています。それに加えて、藤井代表理事をはじめとする財団の方々に、学生たちから感謝の気持ちを伝える場を設けていただいていることにもお礼を申し上げます。河野私は大学3年次から、タイオン奨学基金」の支給を受けています。参考書の購入や健康食品管理士対談インタビュー薬学部学生を資金面で支える完全給付型の奨学金制度。一般財団法人タイオン奨学基金×就実大学薬学の道に進む学生を資金面から支援し、人間性豊かな薬剤師を育成。急速な高齢化社会を迎え、医療に対するニーズが拡大している。その医療の現場を支えているのが、「薬」の専門家である薬剤師だ。そこで、近年注目される薬剤師育成を目的とした奨学金制度について、奨学基金を設立した「タイオン奨学基金」の藤井代表理事、就実大学薬学部長の塩田教授、そして奨学金を利用している同大学薬学部学生の河野さんを交え、奨学金の魅力や新しい時代の薬剤師の役割などについて語ってもらった。


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