おかやまの病院2021[全県版]

かかりつけの病院、あなたにはありますか? 日々の暮らしのなかで突然襲ってくる、病気や事故。いざというときに頼りになる病院や先生がいると、万が一のときにも安心です。でも意外と地元の病院の情報を知らない方も多いのではないでしょうか。『月刊タウン情報おかやま』が地元「岡山」にこだわり、医療情報をまとめました。いざというときのため、お役に立てれば幸いです。


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138ドクターインタビュー医療にかける熱い想いを聞きました。患者に寄り添い、医療サービスを提供し続けるドクター。その想いや仕事に対する姿勢をご紹介します。9:00〜12:3015:00〜17:30診療時間\曜日月火水木金土日●●●●●●×●●×●●××※午前の受付は8:00〜、午後は14:00〜※祝日は休診。ただし、急患は時間曜日問わず対応可能1086-422-3550倉敷市鶴形1-3-10p97台http://www.kct.ne.jp/˜matuda/医療法人天和会松田病院まつだエリア診療科目外科倉敷市消化器外科/肝臓・胆のう・膵臓外科/整形外科/泌尿器科/麻酔科/内科松田達雄副理事長/外科医師まつだたつお2007年に慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院、がん研有明病院を経て2016年に渡米し、がん免疫の基礎研究に従事。帰国後は地元・岡山に戻って岡山大学病院で肝担膵外科治療に携わり、2020年4月より現職に。「命を預かる外科医師の務め」と、勤務医時代から週7日朝晩の回診を欠かさず、休日の回診後に3人の子どもたちと自宅近くの公園や図書館に出かけるのが唯一の息抜き。ProfileJR倉敷駅最寄りの有床病院として、地元はもちろん、県内各地の患者を受け入れ、長年外科治療を提供し続けている患者のためにけんめいに働く父の姿にあこがれて医師を志し、慶応大学医学部へ進学。卒業後は外科医師として外科治療の最前線で活躍し、30歳代なかばにはゲノム医療の権威で、「ノーベル賞を受賞する可能性が高い日本人のひとり」として知られるシカゴ大教授(当時)の中村祐輔氏のもと、がん免疫研究にも従事した松田達雄医師。帰国後は、その豊富な経験と実績を携えて古巣に戻り、華々しいキャリアを築く未来もあっただろう。けれど松田医師はあえて故郷・倉敷に戻り、祖父が開いた『天和会松田病院』で家業を継ぐ道を選んだ。同院が開院以来掲げてきた理念「家庭的な環境のもとに、高度で良質な医療を提供するよう研鑽を重ね」続けてきたことに、強い使命感とやりがいの大きさを感じたからだ。患者の望みはいうまでもなく、一日も早く病を克服し安らかな日常を取り戻すこと。その道のスペシャリストと充実した設備環境が整う大病院であれば、確かに医療の提供を通じてよりしっかりとその想いに応えることができるだろう。けれどいっぽう、急性期医療を担う大病院の執刀医は外科手術を行うのみで、手術前後の検査や再発時の抗がん剤治療、その後の療養はそれぞれ別の診療科や療養期病院が対応するケースがほとんど。もともと医師の入れ替わりが活発な環境でもあり、医師と患者が1対1の深い信頼関係を築くのはなかなか難しい。それに対し、風邪やねんざといった日常的な病気やけがの治療なども行い、地域に根ざした「かかりつけ医」としての機能も果たす同院は、医師と患者の距離が極めて近い。もちろん、外科の専門病院としては年間400例近い外科手術を実施。『一般社団法人日本肝胆膵外科学会』からも「より難度な手術をより安全かつ確実に行うことを目指す外科医師の育成環境がある」として「肝担膵外科高度技能専門医修練施設」に認定されていることからも、技術レベルの高さがうかがわれる。「当院には6名の外科医師が在籍し、そのうち3名が日本内視鏡学会内視鏡専門医の資格を有しています。私自身は腹腔鏡手術を得意としていますが、当院は肝臓がんの開腹手術の実績も豊富で、その症例数は県内トップクラス。大病院と比べても決してそん色ないレベルの外科治療を提供していると自負しています」。一般的に、病床数130床あまりの同院と同規模の中小病院は、転院患者の受け入れ先として大病院をバックアップする立ち位置に置かれることが多い。しかしながら同院は、急性期病院としての役割を果たしながら、再発後の抗がん剤治療から、もし患者が望めばその後の療養期まで、訪問診療・訪問看護を通じてしっかりとその経過を見守り続けている。そんな同院に対しては、患者のみならず各地の開業医からの信頼も極めて厚く、西は笠岡市や井原市、北は新見市や総社市など県北部・西部の広い地域から訪れる患者が後を絶たないという。「よりよい医療を担保することはもちろんですが、患者さん、そしてそのご家族の方たちに前向きに治療に臨んでもらうためには、医師との信頼関係が絶対不可欠。地域に根ざした外科の専門病院として、今後も大病院に負けない医療と家庭的な環境の両輪で地域医療に貢献していきたいですね」。医療法人天和会松田病院医療の質と環境の両輪で地域の外科医療を支える。倉敷駅山陽本線倉敷えびす通り中国銀行丸五モータープール御国幼FURTA倉敷天満屋阿知南429確かな信頼関係のもとで経験と外科技能を発揮。術後の検査から療養まで患者に向き合い続ける。


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