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や医療スタッフの一員としてのコミュニケーション能力を養います。5年次の5カ月にわたる長期実務実習では、病院と薬局で調剤や服薬指導などの薬剤師業務を習得し、現場で役立つ実践力を身につけます。すでに1000名以上の卒業生が薬剤師として活躍しており、薬局・病院・行政・製薬会社など、さまざまな分野で医療や福祉に貢献しています。薬剤師の仕事に対する魅力や働きがいとは。塩田薬剤師は、資格や経験を生かして一生の仕事にできるということが大きいと思います。特に女性の場合は、結婚や出産、育児といったライフステージの変化に合わせた働き方ができるのも魅力のひとつです。学生のなかには、「人の役に立ちたい」と考えている人も少なくありません。そして、薬剤師の仕事は、医師の処方せんどおりに調剤するだけではなく、患者さんに安全かつ有効に薬を使ってもらえるようにすることも重要です。患者さんが正しく薬を飲めているか、きちんと薬の効果が出ているかということまでチェックしています。Voice奨学生の声Mさん(2019年3月卒業)岡山に下宿しながら薬学部に通うということは、進学するにあたって金銭的な大きな問題がありました。「日本奨学金支援機構」の力を借りることで進学はかないましたが、借りたお金は非常に多額であり、無事卒業にいたった今でも大きな負担となっています。そんななか、「タイオン奨学金」という、返還義務のない奨学金というのは非常に大きな助力となりました。学生時代だけでなく、社会人となっても助けられていることを実感しています。Hさん(2019年3月卒業)私は学生時代、金銭的に余裕があるほうでなく、学費返済のためアルバイトに余念がありませんでした。研究室の教授より紹介を受けて、タイオン奨学金」を知ったのは奨学金が設立した年で、私自身が6年生になる学生最後の年でした。国家試験の勉強や卒業論文執筆などで忙しく、余裕のないこの1年間に奨学金を受給できた事はとても大きく、薬剤師になれた今の自分があるのは、この奨学金のおかげだと思っています。藤井今春から薬剤師を題材にしたドラマがスタートするので、薬学部を目指す学生がさらに増えてくれることを期待しています。現在の男女比率が約3対7と女性の割合が多いため、今後は男性の薬剤師も増えてくれたらうれしいですね。今後の薬業界における薬剤師のニーズについて。塩田近年は、病院の各病棟に薬剤師を配置していたり、ドラッグストアに調剤薬局が併設されていたりと、薬剤師の需要はますます高くなっています。学生のみなさんには大学で修得した6年間の専門知識とコミュニケーション能力を武器に、薬剤師としてのスタートを切ってもらいたいです。藤井私たちも、薬剤師としての働きがいや楽しみといったものを伝えながら、多くの学生に薬学部を目指してもらえるように、これからも継続した支援を行っていきます。がたいです。奨学金を受けている学生にとっては、「よりよい成績を残そう」という学習に対するモチベーションの向上に加え、勉強に専念できるという安心感にもつながっているのではないでしょうか。藤井この奨学金制度を、本当に必要としている学生に活用してほしいと思っているので、大学の先生や事務局の方からも学生に直接声をかけてもらっています。実際に、就実大学の学生からの応募も数多くあります。医療現場で求められる薬剤師の新しい役割。藤井医療現場では、医師・薬剤師・看護師らがチームになって連携し、患者さんの病気の治療にあたっています。そのなかで、薬の適正かつ最適な使用に関しては、「薬」の専門家である薬剤師が重要な役割を担っています。また、在宅医療や緩和医療といった地域医療のニーズも高まっており、患者さんの相談にも柔軟に対応できるよう、薬剤師に幅広い役割が求められています。塩田そういったニーズに合わせて、本学部では1年次からの対話演習で、患者さんとの関係づくり奨学金支給制度の概要付額月額30,000円(返還義務なし)給給付期間原則として決定年の4月より6年間(最短修学年限)奨学生募集中2020年度の募集につきましては、ホームページをご覧ください。一般財団法人タイオン奨学基金岡山市北区野田1-9-104TEL.086-805-0365https://www.taion-scholarship.or.jp/