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《岡山市/梶屋》名店の名前を残した男たちの「プロジェクトK」【PR】

第12回 /梶屋

  • 情報掲載日:2016.01.10
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

「あの、俺たちの『梶屋』が復活!」。その報が流れたのは昨年の夏のことでした。新聞にも取り上げられ、その反響のあまりの大きさに、改めて偉大さを見せ付けました。

西大寺エリアで人気を集めた同店は、営業時間短縮や臨時休業などを繰り返し、2015年に入り長期休業。以来、様々なうわさや憶測が流れるたびに、悲しい思いでいました。「67歳の大将・石原さん。年齢的にも店の復活は難しいのでは?」と正直思いましたし、ご自身も再開の考えはなかったと聞いています。しかし「復活」を望む声は強く「もう一度『エビ丼』を」「あのボリューム感よ、カンバック!」などという多くの人の願望が叶い、再び「営業中」の看板が立ちました。運命の日、ファンクラブサイトまである人気店が「復活」を果たします。「『梶屋』の看板を残していかなければ…」という強い意志が小さな奇跡を起こしたのです。「救世主」として名乗りを上げたのは古くからのひとりのファンでした。

達山店長と里村さん

「『梶屋』を存続させたい」との強い思いから、引継ぐことになったのは『えびすらーめん』などを経営する(株)IPPOの川崎社長。西大寺出身でお店の近くで働いていたこともあり、ここを愛したファンのひとりでした。「いろんな店舗を経営していますが、この店に関してだけは、流行りに乗るという考えはまったくないです!」ときっぱり。向かって写真左の達山店長は「最初の3カ月間、石原さんにつきっきりで教えこまれ、ようやく軌道に乗ってきました。大きなテーマは、昔からのお客様に満足していただくことと、新しいお客様に何度もご来店いただくことですね」と、今までのルーツを決して軽んじずさらに進化することを約束してくれました。匠の技は一子相伝で、以前ホテルで腕を磨いた現店長に受け継がれます。写真右はスタッフの里村さん。

トンカツ中華そば

万感の思いをこめて、懐かしの「トンカツ中華そば」880円をオーダーしました。わずか数年ぶりのはずなのに、懐かしさばかりがあふれます。県下でも有数の大きさと分厚さを誇るトンカツはそのままに、麺がほとんど隠れてしまっています。23~4年前に数年かけて探し当てたというパン粉で作られる衣は、スープに溶けずにサクサクで、べちゃっとすることなくジューシーな肉を引き立てていて美味。3種の骨を12時間も煮込んだスープは深みのある味わい深い風味で、それに合わせた特注麺に思わずうなづきます。「まごうことなく、『梶屋』のラーメンが復活した!」と! 実はお客によって変化をつけていたという繊細な味付けも、達山店長が真剣な表情で石原さんから学んでいます。

エビ丼850円

伝説にまで昇華しつつあった“ピープルズ”「えび丼」850円。せっかくのフタが意味をなしてないという、お店の看板メニューです。中華そばを食べに行って、これに浮気したことがあるのはワタクシだけではないはず。大ぶりのエビフライが3本そそり立つ姿はまさに圧巻ですが、このメニューができたきっかけは「お子様ランチがなかったのでキッズ用に」だったというのに驚きです。エビの下にひそかにノリが敷いてあるのは色合いだけではなく磯の味を出すためだったり、「上を食べたらご飯だけ、というのが寂しいので」間に小エビが挟んであったり、ご飯にかけられているタレも小エビを煮込んだものであったりと、味の統一感が半端ではありません。マジで。

石原さん

長期休業の前、ワタクシが最後に取材をしたのは2013年の10月30日でした。そのときは店主・石原さんの最愛の奥様が、店主の横で静かに微笑んでおられました。そしてわずか1年数カ月後、その奥様との永遠の別れがありました。しかし! 今回の訪問でワタクシに「全然変わらんなあ」と声をかけてくださった、レジェンド・石原さんは当時のままでした。「人の作ったものを受継ぐんは、1から作るより大変じゃと思う。自分らのお客じゃない人たちを相手にするわけじゃからな」と新しいスタッフの労をねぎらいます。そして「川崎社長の人柄や『梶屋』への思いを聞いて、安心して任せられると思ったんよ」と述懐。最後に「古いものを残しつつ、いいものはどんどん取り入れて欲しい。私もずっとそうしてきたし、それでまた新しく進化した『梶屋』が生まれると思う…」との言葉に胸を打たれました。

伝説になりかけていたお店との再会に、帰路の途中、感激と感動のあまりさめざめと泣いてしまったワタクシ。立ち寄った吉井川の水位が涙で少し上がったのは内緒です。

外観
ボリュームと味わいで永く愛される大衆的な1軒!

昨年の9月18日に再スタートした名店『梶屋』。「中華そば」650円はもちろん、「カツチャー飯」980円などが人気の、確かな味わいとたっぷりのボリュームで愛されている大衆的な一軒だ。新スタッフは「皆様に愛されるお店を、優しい気持ちで作っていきたい」と強い決意を語り、前・店主の石原さんは「若い人の店になったのだから、若い人が多く集まるような、新しいメニューを生み出して欲しいね」と期待を寄せている。多くの人が待ちわびた再オープン以来、土・日曜はもちろん、平日も多くの人でにぎわっているが、「本当の勝負はむしろここからでしょうね」と現・店長は気を引き締める。伝説の始まりもむしろここからなのかもしれない。これからこそが要注目だ!

Information
梶屋
住所
岡山市東区竹原1356-1 [MAP]
電話番号
086-297-3600
営業時間
11:00~15:00/17:00~21:00
休み
月曜
席数
40席
駐車場
18台
ホームページ
www.ifarm.jp/kajiya/(梶屋ファンクラブ)

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