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はじめての岡山グルメ

《玉野市/大阪屋食堂》玉野の地で70年間愛され続けている、大衆食堂のおふくろの味!

東京から移住のライターが食す! はじめての岡山グルメ

  • 情報掲載日:2018.07.01
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Season1 第七話/大阪屋食堂(玉野市)の魚定食とかつ丼

東京から岡山に移住してきたライターが、まだ食べたことがない、岡山で愛されているグルメを求めて食べ歩き、行きつけにしたいお店を開拓します!

現在、ワタクシたち家族は岡山市北部の中山間地域に住んでいますが、岡山県に移住することを考え始めた当初の第一候補地は玉野市でした。玉野市に知り合いが住んでいることや、温暖な気候で自然が豊かなことなどの理由から移住を検討し、実際に家探しもしていたのですが、なかなか「これだ!」という物件に巡り合えず、残念ながら断念したのでした。

岡山に移住する前や移住してからも何度か玉野市に足を運ぶ機会があり、その際に港町の風情が残る宇野港周辺や築港銀座商店街をブラブラと散策しました。築港銀座商店街には、以前はアーケードがあったようですが、10年ほど前に撤去されたようで、昔ながらの駄菓子屋や飲食店、古い商店をリノベーションしたカフェなどもありました。

しかし、ワタクシが一番気になったのは、いかにも町の定食屋さんといった佇まいの『大阪屋食堂』です。お店のショーウインドウに貼られていたメニューは、どれもリーズナブルな値段のものばかり。気になっていたものの、これまで行くタイミングを逃していたので、「今回こそは!」と勢い勇んでお店を訪れました。


事前に調べたところ、『大阪屋食堂』は「魚定食」が有名とのことだったので、お店に入る前から「魚定食」600円を注文することは決めていました。「魚定食」は、店内のカウンターに並んでいる数種類の魚料理の中から一品を選ぶシステムです。その日の仕入れの状況によって魚の種類は変わるようですが、常時8種類ぐらいの魚料理が並んでいるそうで、この日は定番のサバの煮付けや照り焼き、塩焼きなどに加え、カレイの煮付けやアジの塩焼などのラインナップでした。どれもおいしそうで、だいぶ迷いましたが、今回はお店の一番人気というサバの煮付けをチョイス。肉料理も食べたかったので、単品で「豚しょうが焼き」600円も追加注文しました。


定食には多めに盛られたご飯にみそ汁、小鉢、漬物が付いています。このご時世、これで600円とはまさに破格です。おかみさんによると「ウチは『おいしくて安い』がモットーの大衆食堂だから、創業以来、ほとんど値上げはしていないんですよ。その中でも魚定食が一番お得です」とのこと。まさに我々庶民の味方ですね! サバの煮付けは、脂がのったサバに甘辛いタレが絡んでいて、絶品です。「煮付けの味は、先代の母親から引き継いでいます。一度にたくさん炊くから魚の脂が多く出ますし、煮汁に調味料を継ぎ足して使い続けているので、魚の旨みも凝縮されているのかもしれませんね」とおかみさん。確かに、これまで食べたどのサバの煮付けよりもコクがありました。合間に小鉢のキュウリとワカメの酢の物を食べると、口の中がリフレッシュされて、煮付けがいっそうおいしく感じられました。


追加注文した「豚しょうが焼き」も運ばれてきました。厚切りの豚肉にショウガのよい香りと甘辛いタレが食欲をそそります。一口食べるとゴマの香りもします。おかみさんに聞くと、タレにはゴマ油と豆板醤を使っているそうで、シャキシャキしたもやしが絡まると、これまた絶品。ボリュームも満点です。


ワタクシが訪れたのは、お昼どきを外れた時間だったので、店内にはほかにお客さんがいませんでしたが、お昼どきには常連のお客さんを中心に大変賑わっているそうです。おかみさんによると「お客さんは、サラリーマンの方をはじめ、建築関係の方や学生さんが多いですね。近くに玉野競輪があるので、競輪選手も来ます」とのことで、幅広い層のお客さんが足繁く通うお店だということが分かりました。

お店のカウンターの下や壁に張られた独特なタッチのイラストは、店内でひときわ存在感を放っています。「私の長女が今から15年前ぐらいに、私の母のために描いたものです。1枚描いたら好評だったので、次々と増えていきました(笑)。『これは売り物じゃないのか』と聞いてくる外国からのお客さんもいますよ」とおかみさん。


引き続き、創業が昭和23年という『大阪屋食堂』の歴史をおかみさんの横田洋美さんに伺いました。「このお店の創業者は私の母親で、母親が関西で生まれ育ったことから屋号を『大阪屋』としました。創業当時は私の祖母と祖父もお店を手伝っていました」。

現在お店を切り盛りしているおかみさんとご主人の泰治さんご夫婦は、昭和63年の店舗改築のタイミングからお店に立つようになったそうです。おかみさんがお店に立つようになった当初は魚定食やうどんなどをメインで出していたそうで、メニューはさほど多くなかったそうですが、近くに学校が出来たことで若いお客さんが増え、そのお客たちのリクエストに応えていくうちに、「かつ丼」などのメニューが増えてきたそうです。


3年に一度開催されている「瀬戸内国際芸術祭」の玄関口となっている玉野市は、この数年海外からの旅行者が増加しており、『大阪屋食堂』にも多くの外国人観光客が来店するようになったそうです。留学経験がある次女の志穂里さんが7年ほど前からお店を手伝っているので、英語のメニューを作ったり、外国人旅行者への対応も行っています。志穂里さんによると「外国人のお客さんの中にはローカルなお店を探されている方も多いです。近くのゲストハウスの紹介で来る人もいますが、『トリップアドバイザー』や『Googleレビュー』を見て自力で来る人が大半ですね」とのこと。

夜は外国からのお客さんで全席が埋まることもあるそうで、彼ら外国人観光客にもやはり「魚定食」が一番人気ということですが、「かつ丼」なども人気だそうです。その人気だという「かつ丼」がどうしても食べたくなったのですが、すぐには食べられないので、宇野港周辺を散歩してから再訪することにしました。


小一時間ほど散歩していたら、小腹が空いてきたので、再び来店して「かつ丼」650円を注文しました。肉厚なカツにトロッとした卵とタマネギがのっています。「卵でカツをとじているのではなくて、あとから卵をかけています」とおかみさん。カツを卵でとじていないので、カツの衣はパリパリのままで、半熟加減の卵と絶妙なハーモニーを奏でます。今まで食べた卵ののった「かつ丼」の中でトップクラスのおいしさで、心もお腹も満たされました。

親子3代に渡って変わらぬ味を提供し、多くのお客さんに愛され続けている『大阪屋食堂』

店舗 写真

この玉野の地で親子3代に渡って変わらぬ味を提供している『大阪屋食堂』は、創業70年を迎えた現在も地元の方をはじめ多くのお客さんに愛され続けています。ワタクシが独身で近所に『大阪屋食堂』があったら、毎日のように通うんだろうなあと思いながらお店を後にしました。ごちそうさまでした! また玉野を訪れた際には「おふくろの味」を食べに立ち寄らせて頂きます。(ライター:カタオカキヨシ)

Information

大阪屋食堂
住所
岡山県玉野市築港2-3-20 [MAP]
電話番号
0863-21-4026
営業時間
11:30~21:00
休み
日曜、月曜祝日
席数
20席
駐車場
なし
HP
http://www.o-sakaya.info/index.html

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