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はじめての岡山グルメ

《倉敷市/千成》倉敷の地で愛され続けている大衆割烹店の、絶品メニューを堪能!

東京から移住のライターが食す! はじめての岡山グルメ

  • 情報掲載日:2018.06.03
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Season1 第五話/千成(倉敷市)の海鮮丼と黄ニラの天ぷら

東京から岡山に移住してきたライターが、まだ食べたことがない、岡山で愛されているグルメを求めて食べ歩き、行きつけにしたいお店を開拓します!

ワタクシが家族で岡山に移住することを検討し始めたのが約3年前のこと。それまで一度も岡山を訪れたことがなかったので、岡山に対するイメージは薄ぼんやりとしたものでした。さすがに県庁所在地が岡山市であるということは知っていましたが、国産ジーンズを日本で初めてつくった地である児島や、昔ながらの風情ある町並みが残っている美観地区、今年で30周年を迎えた瀬戸大橋などのある倉敷市のほうが、ワタクシの中では岡山市よりも知名度が上でした。

そのようなワケで、初めて岡山を訪れたときも、岡山市内より先に美観地区を観光しました。その際、街なみの中央を川が流れ、白壁と瓦屋根が印象的な町家が並ぶ風情は情緒豊かで、「なんと美しいことか!」と感動した記憶があります。岡山市の中山間地域に引っ越した現在でも、倉敷を訪れるたびにタイムスリップしたような感覚になり、岡山市内とはまた違った魅力がたくさんがあるな?とシミジミ感じております。

そこで今回、倉敷のグルメを堪能したいと考えていたワタクシに、とある情報筋から「倉敷駅前にリーズナブルな値段で『海鮮丼』を出す有名店がある」という情報が入ったので、さっそく倉敷市阿知の『千成』を訪れました。


情報サイトに「JR倉敷駅から歩いて2分、走って30秒」と書いてあるだけに、本当に駅に近くて便利な立地のお店なので、昼どきはたくさんのお客さんが来店しています。お目当ての「海鮮丼」600円は、お店の人気ナンバーワンメニューで、かつ数量限定とのことなので、まだ残っているかどうかドキドキしましたが、店員さんから「まだありますよ」と言われ、ホッと胸をなでおろしつつ無事に注文ができました。

ほどなくして「海鮮丼」が到着しました。丼の中には、甘エビ、タコ、イカ、玉子焼き、カツオのたたき、マグロ、鯛、サーモン、穴子、とびっこといった具が乗っております。これだけ種類豊富な「海鮮丼」、以前同じようなものを伊豆の漁港近くで食べた際、1000円以上はした記憶があります。それに比べ、なんとリーズナブルなんでしょうか! 「この『海鮮丼』で儲けようとはあまり思っていませんね」とご主人が言うようにほぼ採算度外視と思われる「海鮮丼」ですが、倉敷産のあきたこまちを土鍋で炊いたというこだわりのお米もめちゃウマで、あっという間にペロリとたいらげてしまいました。


次に、これまたお店の大人気メニューという「黄ニラの天ぷら」が目に付いたのですが、「海鮮丼」を食べた後に「ままかり&黄ニラ定食」はさすがに食べきれないと思い、ご主人に相談したところ、単品でも対応して頂けるとのことだったので、「黄ニラの天ぷら」650円を注文しました。移住してくるまでまったく知りませんでしたが、黄ニラは岡山県の代表的な特産物で、全国一の生産量を誇り、明治初期から栽培されているそうです。天ぷらだと分かりにくいのですが、黄ニラというだけに鮮やかな黄色をしており、甘い香りと独特の風味、シャキシャキとした食感が特徴です。今回は塩をつけて頂きましたが、天つゆで食べるのもオススメだそうです。「黄ニラはもちろん岡山県産ですが、夏野菜は蒜山のものを仕入れたりするなど、食材はできるだけ地元の食材を使って、ベテランの職人が手間をかけて調理します。地産地消にこだわっていますね」とご主人はお店のこだわりを話されます。


天ぷらを食べたら、お酒を飲みたくなりました(笑)。しかし、クルマで来ているので飲むワケにはいきません。聞くところによると『千成』は、倉敷屈指の日本酒の品ぞろえということなので、お店で人気の日本酒を見せて頂くだけでガマンすることにしました。倉敷市の美観地区倉にある『森田酒造』の「荒走り」や倉敷市児島の『十八盛酒造』の「多賀治」など倉敷の地酒をはじめ、全国各地から集めた日本酒の種類はなんと50種類以上だそうです。「息子が仕入れているお酒も多くて、気が付いたらこんなに多くなっていました」とご主人は笑いながら話されました。


それから、昔からの人気メニューで、お持ち帰りする人も多いという「巻き寿司」1000円も注文しました。玉子焼き、かんぴょう、穴子、桜でんぶが入っており、これまで見たことがないようなサイズの太巻きです。ご主人によると「女性なら2個食べたらお腹いっぱいになるぐらいボリュームがあります」とのこと。持ち帰るかどうか悩みましたが、とりあえず1個食べてみることにしました。海鮮丼にも入っていた玉子焼きの黒いところは、わざと焦げ目をつけてうまみを出しているそうで、クセになるおいしさです。本当にボリュームが満点で、男性のワタクシでも2個食べたら完全にお腹いっぱいになり、残りは持ち帰ることにしました。

ご主人写真

お店には和風の個室が何部屋かあり、夜は予約ができるので、ゆったりとした時間が過ごせます。2階には座敷もあり、大人数の宴会も可能とのことです。


お昼の営業時間が終わったところで、ご主人の岡田裕司さんにお話を伺いました。「当店の創業は1972年で、私の父が創業者です。それより以前は『ひさご』という高級割烹をやっていたのですが、父が『もっとリーズナブルなお店もやったほうがいいんじゃないか』と考えて、『千成』を開店したんです」とご主人。『千成』の店名の由来は『ひさご』が「ひょうたん」を意味しているので、姉妹店にも関連している名前を付けようと考えて「千成びょうたん」から『千成』と名付けたそうです。

長年、倉敷の移り変わりを見てきたご主人に、倉敷がどう変わったかを聞いてみました。「私が幼少の頃は美観地区も今よりも静かで、お店も数えるほどしかありませんでしたね。友だちと一緒に大原美術館の敷地で遊んだりもしてましたよ」。その後、ラジオ番組のパーソナリティやタレントして活躍した永六輔さんが、『大原美術館』横の喫茶店『エル・グレコ』を訪れ、お気に入りのお店になったそうで、「永六輔さんが作詞した曲『遠くへ行きたい』は、倉敷のことを歌っているのだという噂を聞いたことがあります」とご主人。その話が広まったこともあったのか、1970年ごろから観光客が激増した「第一次倉敷ブーム」が起こったそうです。また、1988年の瀬戸大橋開通の前後にも「第二次倉敷ブーム」があったそうで、いずれもお店には大勢のお客さんが来店し、たいそう繁盛したそうです。そのような歴史を経て、今や倉敷は世界的に知られる観光名所になったワケですね!

昔ながらの常連客はもちろん、外国人観光客にも対応

店舗 写真

現在、倉敷には海外からのお客さんが増えていることもあり、『千成』のホームページは、英語・中国語・韓国語に対応しており、店内にも外国語メニューが用意されています。その一方で、当時300円だったカツ丼を食べに学生時代に通っていたというお客さんが現在でも来店されることも多いようで、長きに渡って倉敷の地で『千成』は愛され続けているのだと思いました。ごちそうさまでした! 次回はぜひ、夜の営業時間においしい日本酒を呑みに行きたいと思っています!(ライター:カタオカキヨシ)

Information

倉敷大衆割烹 千成
住所
岡山県倉敷市阿知1-14-21 [MAP]
電話番号
086-425-7737
営業時間
11:30~14:00/17:30~22:00
休み
日曜
席数
169席
駐車場
4台
HP
https://sennari-kurashiki.jimdo.com/

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