体重83kg、ウエスト約100㎝。
外食率ランチは10割、ディナーは8割を誇る強食者。
ハイコストパフォーマンスなランチを探して、日々さまよい歩くサラリーマン・ハマちゃんがお気に入りのランチスポットを紹介します。

日本の夏らしく蒸し暑い日が続いていますが、皆さんは夏バテなどしていませんか？　そんなときは体に優しく、あっさりとしたものが食べたいですよね。そこで今回ご紹介するのは、高梁市内に今年6月にオープンした豆腐料理専門店『恋美豆富　雲白（こいびどうふ　くもじろ）』です。店名の「雲白」は、高梁市が誇る備中松山城の「雲海」と豆腐の「白」、そして「城」と「白」を重ねた「しろ」から付けられているそうで、郷土への愛と豆腐へのこだわりがひしひしと伝わってきます。

お店までは、岡山市内から車で1時間30分ほど。JR伯備線・備中高梁駅より国道180号線を北に進み、国道313号線に入って倉吉方面へ向かうと5分ほどで到着します。店内は、落ち着いた色合いでコーディネートされた和モダンの雰囲気。壁面にはお店のモットーである、地元ゆかりの学者・山田方谷の一説「至誠惻怛（しせいそくだつ）」が書かれた額を飾っており、その言葉どおりの「真心と優しさ」をこめてもてなしてくれます。

こちらの一番のこだわりである豆腐は、高梁市内にある老舗『須山豆富店』で岡山県産大豆と天然由来のにがりを使って手作りされた、通常よりも豆乳濃度の高い数量限定生産品なのだとか。一番人気の「雲白御膳」1100円（デザート＆ドリンク付きは1300円～）は、噛みしめるほどに木綿豆腐のうまみと香りが広がる「豆富カツレツ」をはじめ、木綿豆腐の豆の風味を生かした白和え、だしの味を含ませた厚揚げと野菜の煮物、風味豊かなゴマ豆腐、具だくさんのみそ汁など品数豊富。どの料理も心にしみいるような優しい味わいで、食欲のないときでもついつい箸が進んでしまいます。なかでも、3種類ある食事メニューすべてで味わえる「豆富カツレツ」は、外はカリッと、中はふんわりとしていて、「タルタル」「みそかつ」「くしかつ」の3種類のソースをつけて味わうと、格別のうまさなのです。ついお代わりしたくなりました！

2番人気の「恋美御膳」900円は、絹豆腐の冷奴をメインにしたランチです。甘みのあるオリジナルのダシしょうゆをかけて食べると、約200gもある豆腐もぺろりといけちゃいます。こちらにも「ミニ豆富カツレツ」や煮物、みそ汁、ご飯などが付くので、ヘルシーな内容ながら食べ応え十分です。

密かに僕の気に入っているメニューが、ほどよい辛さと深いコクが口中に広がる「豆富カツカレー　彩りの野菜添え」800円です。カレーの上にはトンカツを思わせる「豆富カツレツ」がトッピングされているほか、サラダと豆乳が付いているのもうれしいですよね。

食後のお楽しみとして、豆腐や豆乳を使ったデザートもあります。食事メニューに200円追加で、豆腐入り白玉を使った「豆富白玉ぜんざい」＆ドリンク付きにできます。また、300円追加で、高梁市にある人気洋菓子店『みるく舎』とコラボした「豆乳ロールケーキ」に変更することも可能です。生地は新見市哲多町産の米粉と岡山県産大豆パウダー、高梁産の新鮮玉子を使って焼き上げており、ふんわり、もっちりとした生地とほどよい甘さの生クリームが絶妙にマッチしていて美味です。どちらのデザートも優しい甘さが心地よく、ほっとひと息つきたいときにおすすめですよ。

『雲白』では、地元で作られる豆腐はもちろんのこと、野菜や米、調味料、お茶、そしてベンガラ焼の食器を採用するなど高梁づくしで、地元の豊かな恵みを楽しめるのも魅力のひとつです。夏の休暇に、ドライブがてら、ぜひ足を運んでみてください！

今回で、「はらぺこサラリーマン・ハマちゃんの満腹ランチ日記」は最終回となります。今まで記事を読んでくださった読者のみなさま、取材撮影でお世話になったお店の方々、おつきあいいただきありがとうございました。またどこかでお会いできる日を楽しみに、これからもハマちゃんはハイコストパフォーマンスなランチを探して歩き続けます！

＜消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意＞