暮らしのなかのSDGs


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少し加え、より快適・健康・省エネを実現する。あとは只々、シンプルにとらえて凛と住まう』。これは当社の家作りを表した言葉ですが元々こうした考えがベースにあったため、SDGsはごく自然に取り組むことになりました。理念がマッチしているので社員たちも日々の業務の中で、自然体で取り組んでいます」と話す近藤社長。同社が提唱する『パッシブ設計』とは、自然の摂理に従い、光と風、熱をコントロールし、快適かつ省エネを可能にした設計手法。具体的には「断熱・日射遮へい・通風・昼光利用・日射熱利用暖房」という五つの要素を適切に取り入れた、環境に即した設計技術だ。ただ設計の際には、これらの要素は対立しやすいため、いかにうまくそれを解消し、効果を最大限に上げられるかが『パッシブ設計』のポイントとなる。「元々日本の建築手法は『パッシブ設計』にマッチする点が多々あります。ただ昔はそれを職人の経験と勘に頼っていたためどうしても品質にばらつきがありました。そこで私たちは最新のソフトを使って計算、解析、シミュレートすることで『パッシブ設計』のメリットを定量化し、それまでの経験と勘に数値的な裏付けをプラスすることで品質を確実に向上させることができました」と近藤社長は説明する。そのあたりの情報は、同社が実施する各種レクチャーで近藤社長自らがわかりやすく説明してくれる。同社が提唱する「六〇年住まう家を」の思い。健康に過ごせる家、豊かに暮らせる家、そして次世代へ受け継がれるサステナブルな家。これからの『近藤建設興業』の家作りがさらに注目されている。3211.岡山市内で、経済・社会・環境の調和した持続可能な社会を目指すSDGsの取り組みを行なう事業者である証し「岡山市SDGs推進パートナーズ」の認定を受けている。2.3.県内産の木材を使うことは、山だけでなく海の保全にもつながっているそう。4.夏を涼しく過ごすための日射遮へい、冬を暖かく過ごすための日射熱利用、熱を逃がし、風を通す頂側窓や吹き抜けなど、さまざまな設計・手法で「最適解な家作り」を実践している。5.そこに住まう人を守り、子どもたちの未来に責任が持てる家を目指す。54TOPICS知ってもらう。ファーストレクチャー」の意義。家作りを考え始めた人への同社の対応はちょっとユニーク。「まずはスタジオで「ファーストレクチャー」を受けていただきます。『これから建てるべき家』や『家の価値』、『エネルギー』、『環境負荷』など、家作りの根幹の話をします」と近藤社長。ちなみに「ファーストレクチャー」を受けた人には「セカンドレクチャー」も。「知ってもらうことが大切。少し時間をいただきますが何十年も住む家ですから」と近藤社長はその意義を強調する。おかやまSDGs[問合せ]株式会社近藤建設興業岡山市北区津島京町1-1-121086-255-0221https://www.kondo-kk.com/


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