暮らしのなかのSDGs


>> P.11

子どもたちとアーティスト、スタッフの総勢20人ほどが参加したこの日のイベント。締めくくりは、みんなの力で綺麗になった広場で記念写真を撮影。「超岡山志向」の建設会社として地域と共に歩み、一九六二年の創業から岡山県を中心に幅広い建築物を手がけてきた『株式会社重藤組』。時代のニーズに迅速に対応し、性別や国籍を問わず多様な人材が活躍する「ダイバーシティ・マネジメント」をはじめ、「子どもの未来を守り、安心して暮らせる地域づくり」を目指した警備会社の運営など、重藤武士社長自ら率先してさまざまな新しい取り組みを行なってきた。なかでも、就労継続支援A型事業所『ありがとうファーム』との協力関係『ハブラボ・キッズ』で『岡山芸術創造劇場ハレノワ』前広場の芝生のはりかえ作業を行なった。新しくなった芝生の上には、九台の木製ベンチを設置。このベンチは岡山瀬戸高等支援学校・ものづくりコースの生徒たちによるもので、『重藤組』は同校とも提携し、今後の定期的な木製ベンチの制作も既に依頼済みだ。同校の卒業生が『ハブラボ』のアーティストとして活躍しているという縁もあり「すべてがつながっ[問合せ]株式会社重藤組岡山市南区福成3-6-221086‐263‐8811https://shigeto.co.jp/ていると感じています」と重藤社長。地域の人々をつなぎ、子どもたちをは年々深くなっている。同ファーム所属のハンディキャップ・アーティストによる「レンタルアート」は、契約料の七〇パーセントがアーティストの収入になる事業で、『重藤組』では工事現場の仮囲いシートのデザインや本社での作品展示の契約を結んでいる。「作品を買い取る支援方法もありますが、レンタルすることで継続した利益をアーティストに還元できる」と持続可能な支援に対する『重藤組』の思いは強い。『ありがとうファーム』の理念に共感・共鳴し、同ファームが運営する表町のギャラリー&カフェ『ハブラボ』に廃材を提供し、端材をアート素材として再利用する活動にもひと役かっている。このギャラリー&カフェでは定期的にイベントも開催。一月には地域の子どもたちが参加する実験室見守りながら、福祉や環境問題など幅広く、かつ長期的な視野で活動するなか、常に新たなプロジェクトも模索している。そのアイデア力と実践力に、今後も注目していきたい。岡山県の『株式会社佐田建美』が製造したオリジナルのテーブル付き木製ベンチは、玉野市の『ケイエスゴルフ後閑』に設置。地域木材の魅力発信と新たな木材需要の創出を目指す。TOPICSキャラクターのラッピング電車で、街を明るく安全に。SDGs目標のひとつでもある「安心して住み続けられるまちづくり」の一環として、岡山電気軌道のスポンサーとなり地域の交通インフラを支援。岡山市街地を走る路面電車に、2023年から同社のキャラクターをフューチャーしたラッピング電車がお目見えした。かわいらしい表情とスカイブルーのさわやかな色で車体を明るく彩り、子どもたちはもちろん見る人すべてに楽しい気持ちになってもらいたいという思いが込められている。おかやまSDGs


<< | < | > | >>